「ス
プリングS・G2」(18日、中山)
反撃に向けて態勢万全だ。
ルーカスが15日、美浦Wで3頭併せを行い、力強い走りで最先着を決めた。2017年の
ホープフルSは6着に終わったが、追い切りの際に放馬するアク
シデントに見舞われるなど、順調さを欠いたのも事実。G1・6勝馬
モーリスの全弟として、改めてその実力を見せつける。
素質開花を印象づけるには、十分過ぎるほどの動きを披露した。
ルーカスは美浦Wで3頭併せ。先行した
ナイルストーリー(4歳500万下)の1馬身半ほど後ろ、2番手から追走する形でスタートした。
終始手応えは抜群で、気の悪さなど皆無。鞍上の指示次第でいつでも
ギアチェンジできる態勢で迎えた直線、3番手の
トップダウン(3歳新馬)が内から詰め寄るも、真ん中へ進路を取り、持ったままで僚馬2頭を子供扱いにしてみせた。タイムは4F54秒4-39秒4-12秒3。堂々の最先着だ。
森助手は「しまいの脚もしっかりしていました。動きも良く、気持ちもうまくコントロールできている。普段の取り扱い、鞍上とのコンタクトを重視してやってきたことが実になってきた感じ」と満足そう。
2017年暮れの
ホープフルSは、追い切り時に騎乗者を振り落として放馬し、一時は出走に黄信号が。翌日“追試”をパスしてゲートインにこぎ着けたものの、レースでは伸びを欠いて6着に沈んだ。「道中で力んだり、気性面の幼さが出てしまった」と同助手は振り返るが、決して力負けだとは思っていない。「今は矯正(馬具)が必要な感じはない。距離もそんなに心配していないです」とG1・6勝馬
モーリスの全弟に信頼を置く。
このままでは終われない。名門厩舎によって立て直された素質馬が、ここで一気に反撃に出る。
提供:デイリースポーツ