競輪
アドマイヤリードなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース
- 2018年03月22日(木) 15時15分
今週の栗東は雨が降りっぱなし。20日から22日の午前中まで、かなりの降水量となったと思われるが、21日の明け方は強風とともに音を立てて降るような雨。よって、21日に関しては、ウッドチップ馬場だけでなく、ダート馬場、芝馬場ともにかなり影響を受けている。
気温に関しても、先週までの陽気とは一変。10℃を下回る日が続き、人も体調を崩しやすい気候となっている。ちなみに22日に関しては、朝の降水量は少なく、調教時間後半には青空も見える天気となっていた。
【坂路/4F51.9秒】
21日。とにかく時計を要する馬場で、ここ最近では一番悪い状態。一番時計はマイグランクロア(栗東・森秀行厩舎)の4F52.6秒。先週と比べれば、3秒近く遅い数字。いつも速い時計を出すグァンチャーレ(栗東・北出成人厩舎)でも4F52.9秒。今週は時計だけで状態の良し悪しを判断するのは難しい。
22日。一番時計はネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.7秒。48秒台も出せる同馬を思えば、やはり2秒以上は遅い。ただ、前日に比べるといくらか時計が出る状態であった。全体的に見た時に4F54秒以下がこの馬1頭なのは、追い切り頭数が少なかったことが影響していると考えた方がよい。
先週の馬場差は「-0.6秒」。今週は雨の影響を大きく受けた。全体的な時計の出方も考慮して、21日は『+1.7秒』の馬場差で記録。22日は前日よりも多少時計が出やすかったと思われるので『+1.5秒』で馬場差を記録している。
【CW/5F66.0秒】
21日。こんなに時計を要するCコースは久しぶり。雨の影響から前半を抑え気味に入っていく馬が多かったことは間違いないが、前半飛ばした馬が最後に止まる様子を見ていると、確実に馬場は悪い。特に最後の直線でバランスを崩しながら走っている馬も多いし、馬場状態は最悪といってよいだろう。ただ、そんな中でもしっかりと動けている馬もいて、これらは時計が遅くても全く気にする必要はなく、むしろ状態が良いからこそ重心がブレていないと考えた方がよい。
22日。前日に比べると、かなり時計の出方が変わってきた。雨が降っている状況は変わっていないので、時計が出やすくなったとすれば、前日からの馬場管理が多少変わったのではないかと推測するくらいしかない。他のニュースで取り上げた大阪杯の1週前追い切りでも時計が出ているが、条件クラスでも時計が出ていたのは間違いない。
先週も取り上げたミツバ(栗東・加用正厩舎)。時計は6F83.5〜5F68.2〜4F53.2〜3F38.4〜1F11.9秒と全体は遅めだが、終いはしっかりした伸び。併せ馬で豪快に先着する、ということはなかったものの、追い切り直後の馬体の張りを見ていても、この時季としてはかなりいい状態に見える。出走予定の名古屋大賞典(3月29日・名古屋ダート1900m)へ向けて、視界良好といったところ。
先週の馬場差は「-1.2秒」。当然ながら、こんなに時計が出る馬場ではなく、21日に関しては『+1.0秒』で馬場差を記録。22日に関しては、前日よりも時計が出ている印象があったので、こちらは『+0.2秒』で馬場差を記録している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
今週の芝馬場は21日と22日を合計すると50頭近くが追い切っている。21日の馬場状態もかなり悪かったが、22日は前日に30頭近くが追い切っているので、その影響を受けている。よって、テンから飛ばしていくと止まってしまう馬ばかりだったが、そんな中でも「さすが」の動きを見せたのはアドマイヤリード(栗東・須貝尚介厩舎)。
スワーヴアラミス、アドマイヤアルバが先行する流れを最後の直線は外から差し切る走り。5F65.7〜4F51.7〜3F38.0〜1F12.5秒という数字はかなり優秀。阪神牝馬S(4月7日・阪神芝1600m)へ出走予定だが、仕上がり状態はかなり良さそう。今週の馬場差は21日が『+1.0秒』、22日が『+2.0秒』で記録している。
ポリトラック馬場の追い切り頭数も増えている。特に22日は追い切りが多くなったが、その中で抜けて素晴らしい動きを見せたのは、大阪杯(4月1日・阪神芝2000m)の出走を予定しているスマートレイアー(栗東・大久保龍志厩舎)。
道中から素晴らしいスピード感だったが、終わってみれば、6F75.4〜5F62.1〜4F48.4〜3F35.5〜1F11.2秒とむちゃくちゃ速い。陣営としては休み明けなので、しっかりやりたかったとのこと。ウッドチップ馬場で負荷をかけて疲労が残るくらいなら、軽いポリトラック馬場で時計を出すことが理想的だったような気がする。ポリトラックは雨の影響は関係なし。よって、馬場差は21日、22日とも『-1.0秒』で記録している。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・文：井内利彰)
気温に関しても、先週までの陽気とは一変。10℃を下回る日が続き、人も体調を崩しやすい気候となっている。ちなみに22日に関しては、朝の降水量は少なく、調教時間後半には青空も見える天気となっていた。
【坂路/4F51.9秒】
21日。とにかく時計を要する馬場で、ここ最近では一番悪い状態。一番時計はマイグランクロア(栗東・森秀行厩舎)の4F52.6秒。先週と比べれば、3秒近く遅い数字。いつも速い時計を出すグァンチャーレ(栗東・北出成人厩舎)でも4F52.9秒。今週は時計だけで状態の良し悪しを判断するのは難しい。
22日。一番時計はネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F50.7秒。48秒台も出せる同馬を思えば、やはり2秒以上は遅い。ただ、前日に比べるといくらか時計が出る状態であった。全体的に見た時に4F54秒以下がこの馬1頭なのは、追い切り頭数が少なかったことが影響していると考えた方がよい。
先週の馬場差は「-0.6秒」。今週は雨の影響を大きく受けた。全体的な時計の出方も考慮して、21日は『+1.7秒』の馬場差で記録。22日は前日よりも多少時計が出やすかったと思われるので『+1.5秒』で馬場差を記録している。
【CW/5F66.0秒】
21日。こんなに時計を要するCコースは久しぶり。雨の影響から前半を抑え気味に入っていく馬が多かったことは間違いないが、前半飛ばした馬が最後に止まる様子を見ていると、確実に馬場は悪い。特に最後の直線でバランスを崩しながら走っている馬も多いし、馬場状態は最悪といってよいだろう。ただ、そんな中でもしっかりと動けている馬もいて、これらは時計が遅くても全く気にする必要はなく、むしろ状態が良いからこそ重心がブレていないと考えた方がよい。
22日。前日に比べると、かなり時計の出方が変わってきた。雨が降っている状況は変わっていないので、時計が出やすくなったとすれば、前日からの馬場管理が多少変わったのではないかと推測するくらいしかない。他のニュースで取り上げた大阪杯の1週前追い切りでも時計が出ているが、条件クラスでも時計が出ていたのは間違いない。
先週も取り上げたミツバ(栗東・加用正厩舎)。時計は6F83.5〜5F68.2〜4F53.2〜3F38.4〜1F11.9秒と全体は遅めだが、終いはしっかりした伸び。併せ馬で豪快に先着する、ということはなかったものの、追い切り直後の馬体の張りを見ていても、この時季としてはかなりいい状態に見える。出走予定の名古屋大賞典(3月29日・名古屋ダート1900m)へ向けて、視界良好といったところ。
先週の馬場差は「-1.2秒」。当然ながら、こんなに時計が出る馬場ではなく、21日に関しては『+1.0秒』で馬場差を記録。22日に関しては、前日よりも時計が出ている印象があったので、こちらは『+0.2秒』で馬場差を記録している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
今週の芝馬場は21日と22日を合計すると50頭近くが追い切っている。21日の馬場状態もかなり悪かったが、22日は前日に30頭近くが追い切っているので、その影響を受けている。よって、テンから飛ばしていくと止まってしまう馬ばかりだったが、そんな中でも「さすが」の動きを見せたのはアドマイヤリード(栗東・須貝尚介厩舎)。
スワーヴアラミス、アドマイヤアルバが先行する流れを最後の直線は外から差し切る走り。5F65.7〜4F51.7〜3F38.0〜1F12.5秒という数字はかなり優秀。阪神牝馬S(4月7日・阪神芝1600m)へ出走予定だが、仕上がり状態はかなり良さそう。今週の馬場差は21日が『+1.0秒』、22日が『+2.0秒』で記録している。
ポリトラック馬場の追い切り頭数も増えている。特に22日は追い切りが多くなったが、その中で抜けて素晴らしい動きを見せたのは、大阪杯(4月1日・阪神芝2000m)の出走を予定しているスマートレイアー(栗東・大久保龍志厩舎)。
道中から素晴らしいスピード感だったが、終わってみれば、6F75.4〜5F62.1〜4F48.4〜3F35.5〜1F11.2秒とむちゃくちゃ速い。陣営としては休み明けなので、しっかりやりたかったとのこと。ウッドチップ馬場で負荷をかけて疲労が残るくらいなら、軽いポリトラック馬場で時計を出すことが理想的だったような気がする。ポリトラックは雨の影響は関係なし。よって、馬場差は21日、22日とも『-1.0秒』で記録している。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・文：井内利彰)
