「
日経賞・G2」(24日、中山)
盾への道をこじ開けた。3番人気の
ガンコが、4角を回って早め先頭に。最後は後続の追い上げを3/4馬身抑えて押し切った。「入りが速い流れでなかったから、強気に動けました」と藤岡佑は満足げな表情を浮かべた。
逃げると目された
ロードヴァンドールを外から叩いてハナ。2角でまくった
キセキにハナを奪われたが、離れた2番手で我慢した。「ついていくことも考えたが、オーバーペース気味に行っていたので深追いせず。うまくコントロールできました」。絶妙なペース判断が勝因となった。
クラシック3戦を一緒に戦い、
京都記念を制した
クリンチャーは
阪神大賞典から
武豊に乗り代わり。「だからアイツも気合が入ってたんだよ」と松元師。大一番で乗り馬を確保するため、鞍上はここで勝たなければならない使命だったにもかかわらず冷静だった。
一時期、
ガンコは障害練習を積んでいたが、「どうせ長丁場ならと(
江坂特別を)使ってみたら勝っちゃって。それなら
日経新春杯で見極めようということになって」と師。重賞3着で平地の長丁場を歩むことになったのは数奇な運命だ。
「距離が伸びても心配ないです。応援してください」と藤岡佑。これでコンビ実績3戦3勝。ダークホース以上の立場で、1カ月後の京都へ乗り込む。
提供:デイリースポーツ