「マーチS・G3」(25日、中京)
22戦のキャリアを積み、やっとたどり着いた重賞制覇。十八番のコースで
センチュリオンが躍動した。早め先頭の積極策から、
クインズサターンの猛追を鼻差振り切ってタイトルを奪取した。これで全8勝を中山ダート1800メートルで挙げたことになる。
幸が初コンビとは思えないリードで、スペシャリストの特性をフルに引き出した。「ゲートをスッと出たし、いいポジションが取れました。追ってからもしっかり反応。立ち回りが上手な馬」と笑みがこぼれた。
前走後、田村師は「7勝して(やっと)重賞を使える。中山は自分の庭みたいなコース。マーチSは絶対勝ちたい」と、全力投球を誓っていた。主戦の大野は
高松宮記念で
スノードラゴンの先約があったため乗れず、幸に白羽の矢が立った。「ビデオでよくレースを見ておくように」とだけ指示したという。
同師は「ここまでが本当に長かった。まだG1出走には賞金的に厳しい。一つ一つ勉強させてもらいます」と、愛馬の力走をねぎらった。
提供:デイリースポーツ