ビリーヴの仔というと、まず
ファリダットを思い出します。グッドルッキングホース!ドバイでベストターンドアウト賞も獲っていましたっけ。4番仔の牝馬・
フィドゥーシアも気品あふれる馬でした。皮膚が薄くて、トモにすごくハリがあって。そして、とても
ビリーヴに似ていました。
気性面では
ファリダットは母の
ビリーヴ同様、結構
ガンコなところがありましたね。一方、
フィドゥーシアは素直で前向き過ぎるくらいで。だから、結果的に千直が得意でしたし、短距離向きでした。
で、
ジャンダルムです。彼は池江師によれば「優等生で競馬が上手」とのこと。どちらかといえば、
ビリーヴの仔はひと癖あるイメージだったのですが全く違うようです。
武豊騎手も「これまで
ビリーヴの仔に乗ってきたけれど、まったく違うタイプ」と言っています。でも、だから逆に距離が持つのかもしれません。
「
ホープフルステークスの時は道中ハミを噛んで行きたがる素振りを見せていました。でも、前走の
弥生賞は2000mが2戦目ということで、道中は特に向正面で
リラックスして走っていました」(池江師)
と、競馬でちょうどいい余裕をみせています。
フィドゥーシアだって普段は
リラックスしていたんですよ。お湯を飲むのが好きなお嬢さま。でも、競馬ではガッと行ってしまうのでした…。ほんと、弟はタイプが違う。
さらに「
武豊騎手が距離を持つようにしっかり競馬を教えこんできた」(池江師)というのも大きいですね。
皐月賞で中山芝2000mの舞台は3回連続となります。もともとコース適性も高そうですし、ここは“三度目の正直”となるかもしれませんね。
(取材・文:花岡貴子)