「マイラーズC・G2」(22日、京都)
マイル界の勢力分布図を塗り替える可能性を秘めた存在だ。昨年の阪神C3着以来の実戦となった
サングレーザーが直線一気の末脚を爆発、1分31秒3のコースレコードで、昨年のスワンSに続く二つ目の重賞をゲットした。
鮮やかだった。道中は9番手。1番人気の
エアスピネルをマークする形でじっくりと構えた。直線では先に抜け出した
モズアスコットと
スピネルを冷静に射程圏に。最後はメンバー断トツとなる上がり3F33秒2の鬼脚で一気に突き抜けた。
「有力馬が前にいて流れが向いたこともあったけど、強かったです」。そう言って福永が満面の笑みを見せると、浅見師も「状態が良くなっていたし、リズム良く乗ってくれましたね」とうなずいた。
昨年は500万下から一気の4連勝でスワンSを制覇。G1初挑戦となったマイルCSで3着に健闘した。素質開花となる4歳春。今季初戦でひと回り成長した姿を見せつけた。
「思った通りに成長してくれたし、フォームも良くなっていた。最後の決め手はすごい。この武器を磨いていくのがいい。もっと良くなりそうな雰囲気があっただけに楽しみ」と福永は
安田記念(6月3日・東京)でのG1初制覇に期待を寄せる。本格化した
ディープインパクト産駒が、マイル王に大きく前進した。
提供:デイリースポーツ