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キンショーユキヒメなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年05月24日(木) 12時40分
 今週の栗東は16日の9時すぎから未明にかけてまで雨。16日の追い切りに関しては、時間帯前半に追い切りを済ませた馬も多く、なんとか雨の影響を受けることはなかったといった感じ。かなりの雨量だったが、17日は朝から快晴だったこともあって、ほとんど影響なし。むしろ乾燥していた馬場に適度な水分を与えたといったところだろう。

 函館競馬の開幕は6月16日だが、函館競馬場への入厩は今週から可能。すでに北へ向かった厩舎も何軒かあるが、来週再来週で移動を予定している厩舎が多く、そのあたりから夏モードへと突入することになりそう。

【坂路/4F51.9秒】
 23日。一番時計はプレシャスルージュ(栗東・高柳大輔厩舎)の4F50.7秒。二番時計は4F50.9秒のヤマザクラ(栗東・飯田雄三厩舎)だが、こちらは3歳未勝利。これまでの自己ベストを2秒近く縮める時計で動けたので、それだけを見れば、時計が出やすかったと思えるが、全体的にはごく標準。むしろヤマザクラが前走からひと息入れたことで馬が成長しているのかも知れない。

 平均的な馬場だけに、動きの目立つ馬は多かったが、ドラグーンシチー(栗東・北出成人厩舎)もそのうちの1頭。2F目に12.6秒のラップを刻んで、少し速いかなと思いきや、その後も12.3秒、12.2秒とラップを刻んで終い最速。脚力に関しては、3歳500万下で終わるような馬ではない。

 24日。脚力という意味では素晴らしい動きを見せたダノンファンタジー(栗東・中内田充正厩舎)。川田将雅騎手が跨っていたとはいえ、先行していたダノンチャンスを置き去りにする伸びを見せて、時計は4F52.5秒。2F24.5秒、1F12.1秒は他の2歳新馬と比べても図抜けている。

 ちなみに24日の一番時計は常連のネロ(栗東・森秀行厩舎)。4F48.6秒なので、雨が降ったとはいえ、前日とほぼ変わらない馬場状態だったといってよいだろう。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週もほぼ同じような状態で動く馬は動くし、動けない馬は時計が出ない。よって、馬場差は今週も先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 23日。朝一番から日本ダービー(5月27日・東京芝2400m)の最終追い切りが行われたが、軒並み6F時計が遅く、走りにくく時計が出にくい馬場なのかと想像したが、他の追い切りを見ると、全くそんなことはなかった。単にダービー組が「静」の最終調整を選んだだけ。時計自体は出る馬場。

 ここで取り上げておきたいのは、1回目のハロー終了後に3頭併せを行ったサートゥルナーリア(栗東・角居勝彦厩舎)。きょうだいは気性的な難しさがあったと記憶しているだけに、3頭併せの真ん中でラスト1F11.4秒、しかも最先着の動きには素晴らしいの一言しかない。この動きを経て、来週はどんな動きを見せてくれるのか、今から楽しみ。

 24日。朝一番、馬場入りも一番だったキンショーユキヒメ(栗東・中村均厩舎)。前走福島牝馬Sを制し、次走はマーメイドS(6月10日・阪神芝2000m)を予定。レースへ向けた2週前追い切りだったが、6F標識では遅いラップ。速い時計は出さないかと思いきや、5F標識を過ぎると、この馬らしいスピード感で速いラップを刻んでいく。

 結局、時計は6F79.6〜5F64.8〜4F50.3〜3F37.4〜1F12.8秒と速い数字が出た。コーナー4つの小回りコースは追い切りと同じように、速いラップを刻んでも止まらない馬。今の動きなら重賞連勝の可能性も十分にありそうだ。

 先週の馬場差は「-1.1秒」。今週も時計の出やすい馬場だったことは間違いない。ラスト1Fが11.5秒前後という馬もいるくらいなので、馬場差は先週と同じく『-1.1秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は23日に藤原英昭厩舎、24日に松田国英厩舎の併せ馬。23日の馬場状態は決して悪くなかったが、24日は芝生の塊が大きく跳ねていたので、馬場状態は相当悪い。よって今週の馬場差は23日が『±0.0秒』、24日が『+1.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は極端に少なくなった。時計の出方に関しては、先週同様、ほぼ基準時計通りと判断してよい。よって、今週の馬場差は『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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