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リスグラシュー武豊騎手「この馬のレースができれば確実に好勝負」/安田記念共同会見

  • 2018年05月30日(水) 18時30分
リスグラシューに騎乗予定の武豊騎手

――ヴィクトリアマイルは惜しいレースでした。
武豊 馬の状態はすごく良かったです。すごくイレ込む馬なんですけど当日の雰囲気は彼女にしたら今までで一番落ち着いていてくれたので“いいレースができるな”と思っていたんですけど、最後は惜しかったし悔しかったですね。

――大舞台で惜しいレースが多いですが、あと一歩を超えるためには何が必要でしょうか?
武豊 確かにGIで2着は多いんですけど、ただいつも彼女はしっかり力を出してよく走ってくれているので、あとはもう少し運があればな、と思います。

――マイルでは安定していますが、マイルとそれ以外の距離では手綱から伝わってくる感触は違うのでしょうか?
武豊 いろんな距離で乗ったんですけど、結果として1600が一番いい結果が出ていますね。乗っていてもレースの組み立てが1600のほうがしやすい馬ですね。

――牡馬相手に別定55キロで戦った東京新聞杯での印象は?
武豊 今年の初戦でしたし“どういう走りをしてくれるかな”というのと、牡馬のわりと骨っぽいメンバーが揃ったのでそこでどれだけやれるかな、という感じだったんですけども。こちらの期待以上の走りをしてくれました。改めてあのとき“今年なんとかこの馬でGIを”と思いましたね。

――今回は牡馬とは斤量2キロ差です。
武豊 トップレベルの実力は持っている馬なので、さすがに今度は牡馬の一流馬が出てくるので厳しいレースにはなると思いますけども。牝馬でも強い馬はここを何頭も勝っているので、この馬のレースができれば確実に好勝負できると思っています。

――牝馬がこのレースを勝つのならば、2009年に武騎手が乗ったウオッカ以来となりますね。
武豊 そうなればいいですね。

――2歳時から騎乗していますが、何が一番変わりましたか?
武豊 体がすごくしっかりしたというか、力強さが出たなと思います。レースでも道中や馬ごみに入ったときに萎縮するところが昔はあったんですが、いまはそういうところは解消されてきています。ジョッキーとしてはレースをしやすくなりました。

――最後に抱負を。
武豊 東京1600は得意としている舞台ですし、牡馬相手でメンバーは強いですが、力を出し切ってこの馬でなんとかGIを勝ちたいと思います。

リスグラシューを管理する矢作芳人調教師

――ヴィクトリアマイルを振り返ってください。
矢作 …まぁ、なんとも言えないね。負けたっていうことしかないですけど。

――僅差でしたよね?
矢作 いつもね。

――レースぶりはいかがでしたか?
矢作 直線、一度「伸びないのかな」と思いましたね。でも、そこから伸びてくるのが底力なのかな、というか。負けたけれども強い競馬だったとは思います。

――タイム的にも能力を見せたと思いますが。
矢作 まぁ、本当に今年の春の大目標だったのでしっかり仕上げましたし。あの馬のパフォーマンスは出してくれたと思います。運だけがなかったと感じています。

――激しいレースでしたが、レース後のダメージは?
矢作 あそこが大目標だったので目一杯仕上げました。正直、3週間でどれだけ戻せるか。体調を維持できるかという心配をしていましたけれども。意外とダメージは少なかったですね。

――中2週、調整過程は?
矢作 うちのいつものパターンで、1週前は金曜日、そして今日ということで2本追い切りを消化しました。いたって順調です。

――今朝の追い切りの指示は?
矢作 ラストだけは少し気持ちを乗せておこうか、ということで。あとはリラックスして走らせるという追い切りでした。

――最終ジャッジは?
矢作 自分の予想以上に良くなっているな、と思いました。

――東京新聞杯は牡馬との対戦でした。
矢作 男女は関係ないと思います。ただ、あの時よりは今回のほうがメンバーが強いので、あくまでもチャレンジャーであることは間違いないなと思っています。

――東京新聞杯は別定戦でしたが、安田記念は牝馬2キロ減の定量戦です。
矢作 東京新聞杯に比べると(安田記念のほうが)重量的には有利かな、と思います。今言いましたように、自分が思っているより良くなっています。ヴィクトリアマイルよりむしろ状態はいいんじゃないかと思っています。

――年齢を重ねるにしたがっての変化は?
矢作 常々、馬が細いとか、カイバ食い、輸送とかいろいろ言われてきたし、現実にそういう課題があった馬ですけども、まぁ今年になってからは安定したと言いますか、あまりそういうことは心配しなくて良くなったという部分に成長を感じます。

――最後に抱負を。
矢作 このレースに挑戦を決めたときはいかに馬の状態を維持できるかということを考えていましたけれども、この3週間で馬がすごく良くなったので楽しみですね。あくまでもチャレンジャーの立場ですが、気楽に楽しみたいと思いますし、能力的にチャンスはあるんじゃないかと思っています。

(取材・文:花岡貴子)

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