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スマートレイアーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年06月14日(木) 12時30分
 今週の栗東トレセンも12日、13日は曇りの時間が多く、時には小雨という状況。なかなかスカッと晴れることがなかったが、14日は調教開始時刻から快晴。だからといって暑くなるところまではなく、ヒヤッとした空気で陽射しが心地よいくらいの気候。

 よって、夏負けするといったタイプの馬は少ないし、蒸し暑さも気にならない。春シーズンの好調を維持している馬も多いが、そろそろお疲れモードの馬は異様に発汗している馬がいるので、そのあたりの体調の変化は見逃してはいけないだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 13日。一番時計はブラヴィッシモ(栗東・須貝尚介厩舎)の4F50.4秒。1F目13.0秒から入り、中間が12.3秒、12.1秒。最後も13.0秒でまとめての数字で非常に優秀。もともと追い切りで動くタイプではあるが、ラップのバランスは絶妙といってよい。ただ、全体的な時計の出方を見ると、やはり走りやすい、時計が出やすい馬場であったことは間違いない。

 それを示すのが、2歳新馬のラップ。4F目に11.9秒がいたり、12.1秒も2頭。2F25秒で切ってくる頭数も多く、傾斜の負荷よりも走りやすい馬場で時計が出ている。ただ、これだけ動けること自体は評価すべきで、むしろ動けていない馬の評価を大きく下げるべきだろう。

 14日。一番時計はケイデンスコール(栗東・安田隆行厩舎)の4F50.2秒。2歳新馬だが、ハローが終了した直後の馬場で鞍上は軽量。テンから飛ばしていったこともあるが、最後はふらつくような感じでゴール。スピードがあることは示したが、これをコントロールできるようになればといったところ。馬場状態としては前日と変わりない。

 先週の馬場差は「+0.2秒」。今週は雨の影響はほとんどなく、むしろ走りやすい馬場へと変化している。よって、今週の馬場差は13日、14日とも『-0.3秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 13日。少し時計を要する印象だった先週に比べると、先々週の時計が出やすい馬場へと戻った感じ。この1週間での雨量も少なく、曇り空でも少しずつウッドチップの水分が抜けてきているのではないだろうか。

 この日はトレセンニュースで取り上げたヴィブロス(栗東・友道康夫厩舎)やコラムで取り上げたシヴァージ(栗東・野中賢二厩舎)が素晴らしい動き。走りやすい馬場うんぬんではなく、迫力と安定感が融合した、見ているこちらが気持ちよくなるくらいのゴール前だった。

 14日。朝から快晴だったこともあり、朝一番からかなり走りやすい状態。前日よりも時計が出ていたのは間違いない。2歳新馬の追い切りも多数行われているが、新馬の基準は6F83秒くらいだが、82秒を切る馬が多数。80秒台もいたが、これは走りやすい馬場もあったと思われる。それよりも併せ馬でどんな手応えで先着か同入か遅れか。これを確認することが重要になりそう。

 朝一番は宝塚記念(6月24日・阪神芝2200m)に出走予定のスマートレイアー(栗東・大久保龍志厩舎)が3頭併せ。松山弘平騎手が跨って、一番後ろから追いかける形となったが、ニッポンテイオーは競り負かしたが、前にいたダノンフォーチュンまでは追い抜けず。時計が6F81.0〜5F65.7〜4F51.4〜3F37.4〜1F11.8秒なので、決して悪い数字ではないが、時計が出る馬場と考えれば、少し物足りない感じもする。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。13日は先週よりも走りやすく『-0.5秒』の馬場差で記録した。14日はさらに走りやすいので『-1.0秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は併せ馬と単走が一組ずつ。かなり大きな芝の塊が飛んでいたので、
先週までに悪化した馬場状態に雨の緩さが加わっている感じ。よって今週の馬場差は13日、14日とも先週と変わらない『+1.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は少ない。あまり硬さもなく、適度に走りやすい状態なので、もっと追い切りに利用する頭数が増えてもよい気はする。今週の馬場差は先週に続いて『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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