今回の
宝塚記念、枠順取材をしていて凄く嬉しそうだったのは
ノーブルマーズの宮本師でした。
当たったのは1枠2番。発表前からこの枠が欲しいと願っていたそうで、発表後に記者さんたちに囲まれたときは凄くストレートに喜びを表現していらっしゃいました。
「この馬はペースを知っている。馬がペースを読むセンスが凄くあるから、馬のペースに任せるのがいいんだ。全体のペースが遅ければ
ノーブルマーズは前に行くし、早ければそれなりのポジションをとる。しかも、自分のペースさえ守れば、終いは絶対にいい脚を使ってくれる。だから、この枠は最高!」
宮本師、相当自信がありそうでした。結構、何でもはっきりとおっしゃる方なのですが、これだけ手ごたえを感じているところを見ると、絶対印をつけておきたいですね。
「あくまでもこの馬のペースを守るように、高倉くんにもレース前に言うつもり」と、宮本師は念には念を入れる構えでした。
ノーブルマーズ自身の体調もすこぶるよさそうです。厩舎まわりの運動をしているときも、淡々と力強い足取りで歩いていました。調子のいい馬は特に構えていなくても、ふと眼がいってしまうものですが、いまの
ノーブルマーズにはそんな雰囲気がありましたよ。
さらに付け加えると。今回の
宝塚記念では関ジャニ∞の横山さん、錦戸さん、村上さんが国歌斉唱をされるそうですが、宮本師のお嬢さんが村上さんの大ファンなのだそうです。調教師という立場ではもちろんですが、宮本師はひとりのお父さんという立場としても“この一戦だけはなんとか”いいところを見せたいのだそうです。
お父さんの願い、通じるでしょうか!?
(取材・文:花岡貴子)