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【CBC賞】アレスバローズ、レースレコードで決めた!目指すは夏の短距離王

デイリースポーツ
  • 2018年07月02日(月) 06時45分
 「CBC賞・G3」(1日、中京)

 6歳の夏に本格化だ。初コンビの川田を背にした4番人気のアレスバローズが、中団待機から直線一気に末脚全開。コースレコードに0秒3差迫る、1分7秒0のレースレコードで重賞初制覇を決めた。9番人気のナガラフラワーが2着、8番人気のセカンドテーブルが3着に入り、3連単は16万超馬券で波乱となった。1番人気のダイメイフジは、後方のまま見せ場もなく11着と惨敗した。

 土煙の舞う4コーナーから直線へ。乾いた芝を切り取り、鋭く伸びてくるアレスバローズ。鞍上の左ステッキに呼応して、8番手から上昇。外から突き抜けるように先頭に立つと、そのままゴールを貫いた。

 2度目の挑戦で初めてのタイトル奪取に、初コンビの川田は「聞いていた以上に雰囲気が良かったし、いい競馬をしてくれた。いつもよりいい位置で運べたし、仕掛けてからの反応も良かった。いい内容で勝ってくれたと思います」と称賛し、汗を拭った。

 類いまれな瞬発力を備える半面、折り合いが難しくて繊細な面も持つ。そんな相棒の弱点と長所をしっかり掌握した上で、前半の600メートル通過が32秒7という激流も味方につけた。ファインニードルで制した今春の高松宮記念に続く、桶狭間の電撃戦V。見事な勝ちどきだった。

 自身にとっては、約2年ぶりの重賞Vとなった角田師は「脚の使いどころの難しい馬ですが、先入観を持たずにしっかりと乗ってくれた」とうれしそう。「以前はイレ込みとかがひどかったが、精神的に落ち着いてきました。それに馬自体、まだ若いですから」と、これからの飛躍に大きな期待を抱いた。

 コースレコードに0秒3差迫る1分7秒0(=レースレコード)で駆け抜け、輝きを増した6歳の夏。サマースプリントシリーズ第2戦を射止め、本格化したディープインパクト産駒の今後に、師は「状態を見ながら、馬優先で」と前置きしながらも、「サマーシリーズを視野に」と、シリーズ制覇を掲げた。遅咲きのスプリンターが実りの秋へ向けて、熱い夏を突き進む。

提供:デイリースポーツ

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