プロキオンSは、昨年の秋にチークピーシーズをつけて以降は7戦5勝で、目下交流重賞を連勝中の
サクセスエナジーに注目しています。
500万下から1000万下特別、準オープン特別を3連勝したあと、
コーラルSでは初めて砂を被った影響もあって敗退。しかし、ここから交流重賞を2連勝しています。いったん連勝が止まると、そのまま意気消沈してしまう馬は結構いますが、
サクセスエナジーはそこから盛り返したところに勢いを感じます。
「勢いはありますね。使うごとによくなっている」と北出師は目を細めます。
しかし、調教には課題が。
サクセスエナジーは坂路では結構動くのですが、ウッドチップコースではまだ遊びながら走ることが多いので、北出師としてはウッドでももう少しピリッとして欲しいようです。
「やるときはやるんですが、やらないときもあって。そういうときは“でれすけ”で遊びながら走っているからね」
さらに、斤量のことになると渋い表情に。
「今回は別定戦で交流GIII(
かきつばた記念)と交流GII(
さきたま杯)を勝っているから斤量が58キロ。GI2着馬の
インカンテーションより1キロ重いんだ。うーん…」
まとめると、まだまだ
サクセスエナジーは成長途上なのに実績馬より重たい斤量を背負うのがいただけないようです。でも、そのあたりは持ち前の勝負根性で克服してくれるのでは!? とわたしは期待しています。
実際、北出師自身、
サクセスエナジーの伸びしろにかなり期待しているようですしね。
「これまでまだ100%力を出し切ったことはないんじゃないかな。まだこの馬の能力の底が見えないんだ」
(取材・文:花岡貴子)