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直近7.12.12.6.6着だがシンプル思考でローズプリンスダム狙う/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年07月12日(木) 18時00分
 夏のローカル開催の馬券は「シンプル・イズ・ザ・ベスト」。それを改めて痛感させたのが先週の日曜(8日)福島メイン・七夕賞だ。単勝万馬券、3連単256万円超の大波乱で「何がシンプルか」の声も聞こえてきそうだが、3着パワーポケットはハンデ50キロの最軽量馬。2着マイネルサージュは<1200>と福島でパーフェクト連対。1着メドウラークも直近の重〜不良馬場で3戦連続3着のパワーを誇示していた。

 JRA発表は「良」でも、2分00秒8の決着、レース上がり38秒6は明らかにタフな重い芝であることを示している。馬場状態さえ読めていれば、11→4→12番人気の決着ながら、買えないことはなかった。

 というわけで、今週は少しシンプルな発想で馬券を買ってみようかと思う。そんなターゲットの一頭が、日曜(15日)中京メイン・名鉄杯(ダ1800メートル)に出走するローズプリンスダム。7.12.12.6.6着と人気薄確実の直近成績だが、こちらも少し見方を変えれば買えない馬ではない。そう思うのは送り出す畠山吉宏調教師も同様のようだ。

「前走のアハルテケS(6着)はうまくスタートを切って好位の4、5番手。結果的に差し、追い込みが台頭する速い流れをついていっての0秒8差だから、全体的に悪い内容ではないですよ。直線で外に出す進路がなかったこと、56キロのハンデも重い部類だったことを思えば、復調を感じさせる走りだった」

 昨年5月の鳳雛Sを10番人気で、8月のGIIIレパードSを11番人気で制したように、おそらく春〜夏に調子を上げるタイプ。加えて先週登録したマリーンS(函館ダ1700メートル)をパスして出走を1週待った段取りが、陣営のファインプレーにも映る。

「ハンデも別定も斤量は同じ56キロならメンバーが揃ったマリーンSをあえて使う必要はない。何より左回りのダート千八は昨年の新潟で重賞を勝った好条件。ジョッキーは空いている中から探さなければなりませんが、乗り難しいタイプではないし、分の悪い選択ではないと思います」(畠山師)。

 復調気配の重賞V馬が迎えた得意の夏と得意の左回り千八ダート。こんなシンプルな思考が奏功する可能性に今週は賭けてみよう。

 (美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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