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カレンシリエージョなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年08月30日(木) 11時40分
 今週の栗東も暑さは変わらず。28日夜に雨が降ったことで、29日は水分を含むウッドチップ馬場となっているが、各場所での追い切りを見ていると、極端に時計を要するといったことはない。

【坂路/4F51.9秒】
 29日。一番時計は2歳新馬のピアシック(栗東・森秀行厩舎)がマークした4F49.7秒。これに続いたのも2歳新馬のジャスパージャック(栗東・森秀行厩舎)で4F50.1秒。4F51秒以下はこの2頭だったが、決して走りにくい、時計を要する馬場というわけでもない。

 というのも、3F目に11秒台をマークした馬は9頭、12秒フラットも13頭もいたので、スピードに乗って走ることは難しくない馬場だろう。ただ、テンから飛ばしていって最後まで止まらない馬場というわけでもないので、ごく標準的な馬場というイメージでよい。

 4Fは55.2秒と遅かったが、4F目12.1秒と優秀な終いでまとめたガンケン(栗東・宮本博厩舎)。先週は4F51.7秒と速い全体時計を出しており、1週前と最終追いでバランスよい時計の出し方ができている。血統からはダートのイメージが強くなるが、今週予定の芝1800mでも十分にやれるのではないだろうか。

 30日。馬場状態は前日とほぼ変わりないが、2回目のハローが終了した時間帯の追い切りは本当に少なくなっており、追い切った頭数は前日に比べるとかなり少ない。

 一番時計はロジクライ(栗東・須貝尚介厩舎)の4F50.7秒。ブラヴィッシモとの併せ馬だったが、最後は相手を置き去りにするような動きで、2F23.9秒と超抜に速い時計。次走は京成杯AH(9月9日・中山芝1600m)が予定されているようだが、1週前としては申し分ない内容といってよい。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。先週と同じ記述になってしまうが、時計の出方はずっと安定しており、今週も先週とほぼ同じ。よって、馬場差は29日、30日とも先週と同じ『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 29日。朝一番はかなり暗いため、時計が遅くなりがちだが、この日はそこまで遅い時計はなかった。ちなみに来週から調教開始時刻が6時になるので、暗いという理由での遅い時計は今週までになりそう。

 目立った動きは2歳新馬のクールジェンヌ(栗東・鈴木孝志厩舎)。3頭併せの大外だったが、手応えに余裕があるまま、内の2頭を抜き去っていった。時計は6F83.7〜5F68.0〜4F53.0〜3F39.1〜1F12.1秒とさほど速くないのだが、伸びしろがありそうな動きに魅力を感じる。

 30日。馬場状態に関しては、前日とほぼ変わらない。時計の出方もほぼ同じと判断してよいだろう。そんな中で動きが目立ったのは紫苑S(9月8日・中山芝2000m)の出走を予定しているカレンシリエージョ(栗東・鈴木孝志厩舎)。

 グランドビクトリーとの併せ馬だったが、追いかけて、4コーナーで外を回り、最後の1Fでは手応え余裕のまま、前をきっちりと交わして先着。時計は6F82.1〜5F66.8〜4F52.2〜3F37.8〜1F11.6秒と後半3Fが速い。コーナーでの加速力も目立っていたし、前走500万下を勝ったばかりと侮ることはできない。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。少し基準時計より速い馬場だったが、今週に関しては多少雨の影響もあったのか、時計の出方は先週よりも遅い。よって、今週の馬場差は29日、30日とも『-0.1秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は29日に併せ馬が4組ほど行われているが、しっかりと時計を出してきた内容が目立つ。タニノマイカ(栗東・寺島良厩舎)は4Fで60秒を切っており、かなり速い時計だが、一杯に追われてのものなので、極端に速い数字というわけでもない。馬場差は先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場の追い切り頭数は先週とほぼ同じ。馬場状態はずっと変わりなく、今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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