迫る大記録を前にしても、
武豊に気負いは全くない。夏競馬のフィナーレとなった先週は、小倉2歳Sを
ファンタジストで制すなど5勝を積み上げ、JRA通算4000勝まであと“5”と迫った。名手は「まあまあじゃないかな。重賞も2つ勝てたし、フランスでも勝てたから」と冷静に回顧。
メモリアルVに向け、「今週はもう少し近づきたいね」と、一歩ずつ着実に勝ち星を重ねるつもりだ。
秋競馬開幕週から、重賞Vで勢いをさらに加速させるか。紫苑Sの
マウレアは、桜と樫で5着と能力は世代トップクラスだ。「チャンスやね。素直で一生懸命走る馬。中山二千も合いそう」と意欲的。
セントウルSの
ダイアナヘイローも「阪神は合うし、巻き返したい」と力が入る。
「
凱旋門賞にも久々に乗れるし、ワクワクするね」と、
クリンチャーで挑む世界最高峰の舞台にも思いをはせる。仏遠征中の
ジェニアル、
ラルクへの騎乗も楽しみだ。国内外で、記録にも、記憶にも残る白星を-。日本競馬界の至宝は、秋もその歩みを止めることはない。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ