その名前のとおりに、かつてはアラブ系競走馬にも門戸を開き、
地方競馬招待競走として行われたこともあった名物レース、
オールカマー(GII)。現在は有利、不利が少ない中山競馬場の外回り2200mコースを別定重量で走るのだから、強い馬に有利なレースに生まれ変わり、1着馬には
天皇賞・秋(GI)への優先出走権が与えられる。過去10年間で3番人気以内馬が7勝2着6回3着4回と比較的平穏なレースだ(2014年は新潟で施行)。
ドバイ帰りの◎
レイデオロに期待する。2歳時の
ホープフルS(当時GII)で見せた瞬発力と昨年の
日本ダービー(GI)で見せたような優れた操作性が武器。今回は逃げたい
マイネルミラノがいて、早めに先頭に立ちたい
ガンコ、
ミライヘノツバサ。さらに
ダンビュライトらが作るペースも味方してくれそうだ。
その
レイデオロとの直接対決2勝1敗の○
アルアインが強敵だ。瞬発力というよりも長く良い脚を使うタイプで、昨年の
セントライト記念は
ミッキースワローの瞬発力に屈する形になったが、
京都記念(GII)2着、
大阪杯(GI)3着が示すとおりに中距離では現役屈指の実力馬。当然、有力馬の1頭だ。
展開の鍵を握る▲
ガンコは早めに先頭に立って後続のスタミナを奪いたい。前半からハイペースで流れるような展開になれば苦しいかもしれないが、先行馬が揃ったときはスローペースになることも多い。目標にはされるだろうが、後続がけん制しあうような展開になれば一気に浮上する。
一発の魅力は先行勢よりも追い込み馬。末脚確かな△
ショウナンバッハ、△
ブラックバゴは注意が必要で、堅実な△
ダンビュライト、久々でも△
ミライヘノツバサも無視はできない。