スプリンターズSで
ダイメイプリンセスに騎乗する
秋山真一郎騎手(39)=栗東・フリー=が、最終追い切り後の共同会見を終えたあと、こんな不満をもらした。
「スベった。ボクが悪いんですかね」。ヘコむ原因となったのはアナウンサーとの以下のやり取りだ。
-アイビスSDは見事でした。
「
ガッツポーズをどうやろうか、と。カメラ・アングルを考えていました」
その場にいた記者やカメラマンから笑いは起こらなかった。…が、そういった雰囲気ではなかっただけ。秋山は悪くない。
さて、アイビスSDに話を戻そう。鞍上が冗談を交えて振り返るほど、余裕の勝ちっぷりだった。「1000メートルの適性が高い」。勝因はこの一言に尽きる。
前走の
北九州記念は1200メートル。価値ある重賞2着だった。「準オープンの千二でなかなか勝てなかった馬。結果が出て良かった。イレ込むことがなくなって、能力の全部を出せるようになった。時計も速くて、一番苦手なパターン。しかも外を回ってだから」と評価する。
今回がG1初挑戦。「メンバーが強い」と話しながらも、「いい脚が一瞬。ギリギリまで脚をためたい」と策を練る。今年JRA全10場重賞制覇を達成した39歳のベテランが、一撃を狙う。(井上達也)
提供:デイリースポーツ