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モレイラ無双が期待できる理由/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年09月28日(金) 18時00分
 パチンコへの依存度が極めて高い記者にとって「無双」といえば北斗無双(ゲーマーなら三國無双)だが、札幌競馬場に居合わせた人間によれば、最新の無双とは“モレイラ無双”だとか。

 確かに小倉競馬場のテレビでボヤッと眺めていた記者ですら「またモレイラかよ」となっていたのだから、現場にいた人間の驚きたるや、どれほどのものか…。

 とにかく、ジョアン・モレイラの活躍ぶりは、ちょっと異次元。早くも通年免許を取得した場合の活躍がトレセンの話題(そもそも受かるのかどうかについても)になるほどで、満を持して登場する今秋のGIシリーズも「とりあえずモレイラを買っとけ」との声が続出することは確実だろう。

 かくいう記者も「モレイラだけはノーマークにできない」と考えているが、そんな周囲の喧騒の中、「条件戦ならともかく、GIは簡単にはいかないと思うよ」と発言したのは池江調教師。断っておくと、通年免許を取得するようなことがあれば「とんでもないことになる」と口にするくらい、師はモレイラの手腕を高く買っている。それなのに「GIでは難しい」とは一体、どういうことなのか?

「だって今秋のGIで主役を張る馬は、すでに騎手が決まっているからね。それを降ろしてまでモレイラを乗せることはないだろうし、その状況では、さすがに厳しい」

 アーモンドアイスワーヴリチャード、今年のダービー馬ワグネリアンなど、主役と目される馬たちのパートナーは、すでに確定しており、現状モレイラが乗れる可能性は極めて低い。モレイラが乗るのは、これらを追う2番手グループの馬であり、それらの馬で札幌のような“無双状態”を期待するのは酷、というわけだ。ただし、例外になるケースもあり、それが2回続けてレースに騎乗できるパターンだ。

「スポットで来る騎手は基本的にテン乗り。もちろん、彼らはテン乗りでも実力を発揮してくるけど、馬の能力を把握している2度目のほうが確実にうまく乗ってくる。ミルコ(デムーロ)なんかは明らかに、その傾向があるよね」

 モレイラの騎乗で馬が一変したように見えたキーンランドCナックビーナス。それが2度目の騎乗で、さらにパフォーマンスアップすると考えれば…。モレイラ無双を期待できない今秋のGIシリーズで、勝負できる数少ない一戦が今週のスプリンターズSという考え方もできそうだ。

(栗東の本紙野郎・松浪大樹)

東京スポーツ

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