2018年 スプリンターズS(GI・中山芝1200m/天気：雨/馬場：稍重/16頭立て)

　12番ナックビーナスと9番ラブカンプーが好スタートを切ったが、その内から3番ワンスインナムーンがハナを奪った。半馬身差でラブカンプーが2番手、ナックビーナスは控えて2馬身差の3番手。直後に1番ラインスピリット、その外に11番セイウンコウセイが続く。

　3馬身開いて5番アレスバローズ、さらに1馬身差の外に8番ファインニードルがいる。ファインニードルの内に2番ヒルノデイバロー、1馬身半差で4番スノードラゴンと14番ラッキーバブルズ、この2頭の間に7番キャンベルジュニアが続く。

　1馬身半差で6番ダイメイプリンセス、1馬身差で10番レッツゴードンキと16番レッドファルクス、1馬身差で13番ティーハーフが続き、さらに1馬身後ろの最後方が15番ムーンクエイクとなった。前半600mの通過タイムは33.0秒。ワンスインナムーンを先頭に各馬3〜4コーナーを回って最後の直線へ。

　直線に入り、ラブカンプーとナックビーナスが逃げるワンスインナムーンを追うが、ナックビーナスは残り200mで脚が止まってしまった。ワンスインナムーンの後ろにいたラインスピリットは、外のラブカンプーとの間が狭く追い出しを待たされている。後ろからはファインニードルが追い上げてきた。

　残り200mを切って、ラブカンプーが先頭に。さらに脚を伸ばして一旦は抜け出す形になったラブカンプーだったが、坂を上がってファインニードルが物凄い脚で襲いかかってきた。最後は、ファインニードルがラブカンプーをクビ差交わしてゴール。史上5頭目となる同一年春秋スプリントGI制覇を果たした。

　2着ラブカンプーから1/2馬身差の3着はラインスピリット。4着には内で脚を伸ばしてきたダイメイプリンセス、5着には後方から追い上げたレッツゴードンキが入った。ワンスインナムーンは6着、ナックビーナスは7着だった。勝ちタイムは1分8秒3(稍重)。

　また、香港から参戦したラッキーバブルズは故障発生のため、最後の直線で競走を中止した(左前繋靭帯不全断裂)。