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凱旋門賞・仏G1」(7日、パリロンシャン)
海外のビッグレースで情報通といえば、現地で取材する競馬記者の存在を忘れてはならない。やはりエネイブルで絶対なのか。フランスで取材している3人の記者に話を聞いてみた。
まず、ジュールドギャロ紙のアルヌルイーズ・エシュバン記者。「今年はかなわないという馬はいないように思う。エネイブルにしてもこれが復帰2戦目になるしね」と女王を不安視。続いて、パリチュルフ紙のマリポリーヌ・ギャロ記者も「エネイブルはいい馬だけど負ける可能性はある。一度叩いただけでは難しいのでは」と、こちらも臨戦過程に疑問を呈した。春を全休した上、1回使われただけで勝てるほど、
凱旋門賞は甘くないとみているようだ。
それでは、本命視しているのはどの馬だろうか。レーシングポストのスコット・パートン記者は「今年はいいメンバーがそろっているけど、シーオブクラスが強いと思う。それにフランスダービー馬のスタ
ディオブマン」と2頭を推奨。エシュバン記者は「馬場さえ良ければシーオブクラスですね」と話し、ギャロ記者は「フォワ賞を勝った
ヴァルトガイスト、それからシーオブクラス。この2頭です」とコメント。3人とも3歳牝馬でG1連勝中のシーオブクラスの名前を挙げており、軽い斤量を生かした戴冠があるとみているよう。
穴馬についてはパートン記者が昨年
BCターフの覇者
タリスマニック、エシュバン記者が昨年
凱旋門賞2着のクロスオブスターズ、ギャロ記者がC・デムーロが騎乗するヌフボスクを推奨。いずれも馬券的な妙味がありそうな3頭だけに、覚えておいて損はないだろう。
提供:デイリースポーツ