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【秋華賞】“来たら来ただけ伸びていく”、本番できっちり勝つアパパネ/プレイバック・牝馬三冠挑戦記

  • 2018年10月11日(木) 12時00分
 今年、史上5頭目の牝馬三冠を目指すアーモンドアイ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)。勝利すれば、管理する国枝調教師にとって2頭目の牝馬三冠となるが、最初にこの快挙を達成したのは2010年のことだった。「平成」に牝馬三冠を達成した3頭の挑戦を振り返る。今回はアパパネ

■着差以上の強さを見せつけ、同世代GIを完全制覇

 前年の阪神ジュベナイルFで2歳女王となったアパパネは、桜花賞オークスを制し牝馬三冠に王手をかけた。オークス後は放牧には出ず、厩舎での調整が続けられた。この年は、当時観測史上1位という記録的猛暑だったが、美浦でひと夏を過ごした馬体はボリュームアップに成功している。

 秋の始動戦にはローズSが選ばれた。そして、阪神ジュベナイルFと桜花賞に続き栗東に滞在した。マイネルキッツピンクカメオらが行ってきた国枝流、いわゆる「栗東留学」である。ローズSの10日前に栗東へ移動したアパパネは、坂路で調整されレースに送り出された。当然、1番人気に推されたが結果は4着だった。好位につけるも道中は折り合いを欠き、ゴール前で一旦先頭に立ったが伸びあぐね、初めて馬券圏内を外してしまう。

 それでも秋華賞へ向けての評価は落ちなかった。ローズSは後方有利なレースだったこと。プラス24キロは、本番を見据えた余裕のある仕上げと見られ、アパパネが叩き良化型であることもプラスに捉えられた。国枝師も、4コーナーを回り苦しいところから抜け出そうという闘志が見られた点を、トライアルとして十分に納得できる内容とした。アパパネはそのまま栗東で調整され、体も締まり上昇気配を見せた。

 断然の1番人気に支持された秋華賞。1000m通過を58.5秒でアグネスワルツが引っ張る流れは、3コーナー過ぎから後続が差を詰めにかかり、4コーナーではほぼ一団となって直線を向く。前走よりも落ち着いた様子で中団の外を進んでいたアパパネも馬なりで位置を上げ、直線は大外からスパート。力強い末脚で、内を粘るアプリコットフィズや最内を伸びてきたレディアルバローザを交わし、アニメイトバイオワイルドラズベリーの追撃も抑え先頭でゴールした。直後に蛯名騎手の左手が挙がった。

 ローズSアパパネに土をつけ、ここでも3/4馬身差の2着に迫ったアニメイトバイオの後藤浩輝騎手は「勝った馬は強い。来たら来ただけ伸びていくような感じでした」とコメントし、「すがすがしい負け」と着差以上にアパパネの強さを感じさせた。前哨戦は落としても本番できっちり勝つ。女王の貫録を見せつけたアパパネは、この世代の牝馬GIを完全制覇した。

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