優勝馬には
エリザベス女王杯への優先出走権が付与されるレースだが、2008年の
ブルーメンブラットはこのレースを
ステップに
マイルCSを勝っており、秋のビッグレースを狙う牝馬にとっては重要な1戦だ。
11頭立てではあるが、GI勝馬が4頭、GI2着経験馬が2頭とレベルの高い1戦だ、本命は◎
リスグラシュー。阪神JF、
桜花賞、
秋華賞と世代限定GI競走で2着3回、春の
ヴィクトリアマイルは大外枠からの発走でハナ差2着だった。2度の重賞制覇はいずれも東京コース。2000mの
秋華賞2着で、
ハーツクライ産駒なら距離に関して不安はなさそうだ。本当の目標はもっと先だろうが、これまで勝ちきれなかった恩恵で54kgは他馬との比較で有利だ。
逃げ、先行馬が多い割にはそれほどのハイペースになるとは思いにくいメンバー構成で最後は瞬発力争いになりそうだ。
相手には一昨年の
最優秀2歳牝馬で、昨年の
オークス馬○
ソウルスターリングを取り上げたい。夏の
クイーンSは
ディアドラに完敗だったが、56kgを背負って早めに動かざるを得なかったもので内容そのものは復活の兆しを感じさせるものだった。東京競馬場の芝1800mコースは、1年前の
毎日王冠で歴戦の牡馬を相手に圧倒的な1番人気に支持されたにも関わらず結果を残せなかった、ほろ苦い思い出があるコース。再出発の場としては申し分ない。
瞬発力争いになったときに台頭してきそうなのは▲
ジュールポレールだ。今回と同じ56キロを背負った昨年の
エリザベス女王杯(16着)は距離も長かった。馬格がある方ではないので切れ味をそがれる心配もあるが、
ヴィクトリアマイルから1kg増と考えれば大きなマイナスにはしにくい。
能力の高い△
ディアドラ、東京競馬場向きの決め手がある
フロンテアクイーンにも注意が必要だ。