■
スワーヴリチャードに騎乗予定の
ミルコ・デムーロ騎手
――春を振り返ってください。
デムーロ
大阪杯はすごく良かったですね。落ち着いていましたし、いいタイミングで動いていました。いい勝ち方ができました。すごく伸びました。
安田記念のときは少し残念でした。すごくよく頑張りましたが、いい結果が出なかった。
――
安田記念は夏バテという話もありました。
デムーロ そうですね。いいスタートだったのですが思っていたより伸びなかったですね。
――夏をはさんで現在の様子を教えてください。
デムーロ (9月に帰厩してから)今まで3回目乗りました。ゲート練習もしましたし、先週(追い切りを)しっかりやりました。変わらないです。順調。いいですね。
――今朝は3頭併せで追い切られました。
デムーロ 先週しっかりやっていましたから、先生と考えて。今週はあんまり(強い負荷をかけた追い切りを)やりたくなかった。馬なりでやりました。
――前の馬にとりつくときの脚はさすがだな、という印象を受けました。
デムーロ そうですね。やっぱり性格的にすぐやめてしまうところがあるのですが、それは嫌だと思ったので。その気持ちを騙して併せました。
――
スワーヴリチャードの心のスイッチはいかがでしたか?
デムーロ ONになりました。
――昨年は2500mを使いましたが、春は2000mと1600mでした。どちらがいいのでしょうか?
デムーロ 難しい問題ですね。とってもいい馬です。スタートを出たらすごくスピードがあります。そうなると宝塚よりは1600mを使いたかった。左回りで直線の長い東京コースで走りたかった。でも、1600mは少し短かったですね。少し忙しかった。それを考えると2000mがベストです。
――それを考えると、今回の左回りの2000mという条件はどうですか?
デムーロ いいと思います。自信を持っています。
――勝ちますか?
デムーロ 頑張ります。そろそろ勝ちたいです(笑顔)。
――ここ2年、
ミルコ・デムーロ騎手は
天皇賞(秋)で続けて2着でした。
デムーロ いい馬に乗っていたのに。(昨年は)
サトノクラウンは頑張りましたが、相手が…(強かった)。残念ですけど。
――過去2年の悔しい想いがあって、今回はいかがですか?
デムーロ このときも今回も負けたくないですけど、やっぱりとってもいい馬に乗せてもらえるのはすごく嬉しい。本当に頑張りたいです。
――
スワーヴリチャードの長所は?
デムーロ 力があるし、能力が高い。いま年をとって、どんどんどんどんズルくなってる。その分、難しいですけど、すごくいい馬です。できればスムーズな競走を(したいです)。何でもできる。瞬発力があるし、ジリジリ伸びるし。後ろ、前といろんなパターンでいつも頑張っている。偉い馬です。
――どんなレースをイメージしていますか?
デムーロ それはまだわからないね。枠順が大事だし、どんなペースになるかわからないから。相手はとっても強い。相手を見ながらいきますね。
――欲しいゲー
トナンバーは?
デムーロ 東京の2000mはやっぱり1コーナーですぐに(集中するように)なる。あまりゴチャゴチャにならない真ん中くらい、外…。
――最後に抱負を。
デムーロ 頑張ります。勝ちたいです。
(取材・文:花岡貴子)