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【JBCクラシック】地方開催のように堅くは収まらない?/JRAレース展望

  • 2018年10月30日(火) 12時00分
 ダート中距離の大レースは、春の帝王賞、秋のJBCクラシックチャンピオンズC東京大賞典の4戦。このうち、中央で行われるのは例年ならばチャンピオンズCだけで、ダート中距離のトップクラスは、前哨戦も含めて中央のレースに出走する機会が少ない。

 地方交流のダート重賞は、中央からの遠征馬4、5頭による争いになることがほとんどで、コース形態や路盤の質以上に、レースの激しさ自体が中央で行われるレースとは大きく異なる。過去のJBCクラシックは連覇する馬が多く、本命サイドのレースというイメージを持つ人も多いかもしれないが、中央のレースとして行われる今回は別物と考えた方がいいだろう。

1.中央のダート重賞は展開が厳しい

 中央のGIであるチャンピオンズCが現在の施行条件になった2014年以降、1番人気の勝利はまだない。昨年は8番人気のゴールドドリームが追い込んで1着、一昨年は6番人気のサウンドトゥルー、2015年は12番人気のサンビスタと、3年続けて人気薄の差し・追い込み馬が勝利している。中京と京都というコースの違いはあるが、先行型が楽にレースを進められる地方交流重賞の序列をそのまま受け入れるのは、あまり得策とは言えないだろう。

2.芝の中距離血統が優位

 京都のダート中距離はキレ味が要求される傾向があって、芝の中距離でも好成績を収めている血統の活躍が目立つが、ダート1900mではさらにその傾向が顕著になる。一昨年以降の集計で勝ち数トップの種牡馬はキングカメハメハで、以下ゼンノロブロイハーツクライが続く。

3.巨漢馬が強い

 このコースでは馬体重が重いほど成績が良くなる傾向がある。同じく一昨年以降の集計では、馬体重480〜499kgが勝率7.7%、500〜519kgが8.9%、520〜539kgが11.7%。同じコースで行われる平安Sでも巨漢馬の活躍が顕著で、距離が1900mに延長された2013年以降の6回で、馬体重520〜539kgの馬が4勝を挙げている。



 センチュリオンは昨年頭のオープン再昇級以降の10戦で、3着以内を外したのは高速ダートで前残りに泣いた昨夏のBSN賞だけ。今季は好位からの競馬が板について、より安定感を増している。馬体重530kg前後の巨漢馬ゆえ、本質的に小回りは不向きで、かつ叩き良化型でもあり、前走の白山大賞典2着は上々の結果と考えていい。バテずに長く脚を使う馬だけに、コース形態がプラスに働く可能性は高い。マーチSで勝利に導いた幸英明騎手との再コンビも魅力だ。

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