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【JBCレディスクラシック】砂の女王決定戦、あの馬の巻き返しに期待/JRAレース展望

  • 2018年10月31日(水) 06時00分
 ダート路線における牝馬の目標レースとして創設されて今年で8回目。ダートでは芝以上に牡牝の能力差が大きいので、上級馬が牡馬に挑戦することは稀である。必然的に牝馬のダート路線は出走メンバーが固定されがちだ。

 にもかかわらず、昨年は単勝180円のホワイトフーガが11着、2015年は単勝130円のサンビスタが2着、2014年は単勝140円のワイルドフラッパーが3着と、断然の人気馬が敗れている。牝馬重賞ならではの難しさがあるレースと言えるだろう。

1.レディスプレリュードからの連勝は難しい

 牝馬は回復力が牡馬より劣るので、間隔が詰まる前哨戦では、消耗せずにレースを終えることが結果以上に重要になる。一昨年のレディスプレリュード勝ち馬のタマノブリュネットは本番で4着、2015年はレディスプレリュード完勝のサンビスタが本番で2着、2014年も同様にレディスプレリュードを勝ったワイルドフラッパーが本番では3着に終わった。過去7回の勝ち馬はすべてレディスプレリュードからの臨戦だったが、近4年はそこでの着順がそれぞれ2、3、2、4着だった。

2.牡馬混合戦の経験が活きる

 昨年4番人気で2着したプリンシアコメータは、それまでずっと牡馬相手の条件戦に使われていて、前走は準オープンの赤富士S(4着)だった。一昨年2着のレッツゴードンキも芝のスプリンターズSからの参戦だったし、2015、16年と当レースを連覇したホワイトフーガ端午Sの勝ち馬で、フェブラリーSさきたま杯に挑戦するなどして、牡馬の強豪を相手に経験を積んでいた。

3.京都ダート1800mはスピードが必要

 京都ダート1800mでは毎年この時期にみやこSが行われているが、昨年の勝ち馬テイエムジンソクは前走のエルムSでレコード決着の2着としていたし、2着のルールソヴァールは前走でマイルの準オープンを勝っていた。一昨年2着のグレンツェントユニコーンS3着でマイルの青竜S勝ち、2015年の勝ち馬ロワジャルダンはその夏に1700mを2連勝していた。近い時期により短い距離のスピード競馬を経験したことが、京都のスピード競馬に対応する上でプラスに働いたと考えられる。


 アンジュデジールは3歳で挑んだ昨年の当レースは5着に終わったが、古馬になって力をつけて、エンプレス杯マリーンCを連勝。前々走のエルムSは、重馬場のスピード決着で5着に踏ん張った。牡馬の一線級相手に挑んだ経験は今走に活きるはずだ。前走は出遅れが響いて4着と凡走したが、他馬より1kg重い斤量を背負っていたし、あくまで前哨戦に徹した結果であって、評価を落とす必要はない。

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