ドイツからオーストラリアに移籍してきたサウンドチェック(牡5、豪・M.モロニ―厩舎)は、前走の
コーフィールドC(豪G1)を12着。移籍初戦は惨敗に終わってしまったが、M.モロニ―調教師いわく、
「前に行く馬が結構いたので、ペースが流れる展開になると考え、後ろから競馬をするという作戦を選択しました。しかし、結果的にひどいスローペースになってしまい、サウンドチェックは終始引っかかってしまいました。ただ、あれだけかかりながらも、最後は大外から伸びていたので、そのあたりは評価していいと思います」
移籍したばかりで、調整などを含め手探りだったことも敗因かもしれない。それについては、「ドイツの調教方法は仕上がっている場合、速い時計を出さず、長い距離を走らせます。サウンドチェックはもう十分仕上がっているので、今はドイツと同じように長い距離を走らせて調整しています。また、前走で頭を上げていたので、今度はゴム製から革製の鼻帯を使う予定です。ハミもドイツで使っていたものを取り寄せて使用します」
さらに尖っていた歯を削るなど、同じ轍は踏まないとばかりに、やれることはすべてやったという師。移籍前のベルリン大賞(独G1・芝2400m)では、
コーフィールドCを優勝したベストソリューションと0秒0差の2着。その前々走のように折り合いさえつけば、オーストラリアでも互角の勝負ができるはずだ。
(取材・文:大薮喬介)