31日、
カレンチャンの娘・
カレンモエが栗東トレセンの安田隆行厩舎に入厩しました。お父さんは
ロードカナロア。そう、同じ時期を安田厩舎で過ごした2頭であり、ともにご存知のとおりGIウイナーです。短距離GI8冠ベイビーは配合時から話題になっていただけに、こうやってトレセンにやってくるというだけでも感無量です。
厩舎へうかがうと安田師は開口一番「大人しい仔ですよ」と笑顔をみせていました。実際にその姿を見ると…ほんと大人しい。トレセンに入った初日は馬も緊張しているので、他の馬がいなないたり暴れたりすると釣られて騒いでしまう馬も少なくないのですが、彼女はそんなこともなくホントおっとりとしていました。
担当するのは岩本龍治調教助手。父も母も手掛けてきただけに「自分の子供のような心境」だそうです。
「顔は
カレンチャンに似ていますね。全体的な雰囲気は
ロードカナロア寄りの
カレンチャンです。
カレンチャンが初めてトレセンに来たときはもっと線が細かったんですよ。
でも、この仔はいまも480キロあるし体もゆったりしています。ちょっとふっくらしてきて“良くなってきたな”と思わせるときの
カレンチャンのようなかんじですね」
牧場からの申し送りでは「よく食べてよく寝る仔」だと記されていたそうです。
「人に対してすごく従順ですし、大事に育てられてきたんだなぁと感じます」(岩本助手)
新顔ということで、通りがかる人は皆さん
カレンモエのことを見ていくのですが、行き交う人々は皆「可愛い!」と彼女の顔をまじまじと見ていきます。ホントにすごくすごく可愛い!!
でも、こんな可愛らしいのに、いずれは母・
カレンチャンのようにしなやかに凛々しく美しく、そして強くなっていくのでしょうね。
(取材・文:花岡貴子)