コーフィールド競馬場を管理する
メルボルン・レーシング・クラブの競走・広報部に在籍するジョッシュ・ロッダー氏。2016年に日本の新聞で
メルボルンCの展望を披露し、
アルマンダン(8番人気)の優勝を見事的中させた人である。
――今年の
メルボルンCは海外馬が人気を集めています。
ジョッシュ・ロッダー:昔は欧州の馬が参戦してきても、レベルがそれほど高くありませんでした。ですから、地元の馬が活躍していたのですが、最近はその傾向が変わってきています。レベルの高い海外馬が多数参戦してくるようになり、地元馬は苦戦傾向にあります。今年も
コーフィールドCでイギリスのベストソリューション(牡4、英・S.ビン.スルール厩舎)がトップハンデを背負って勝ちましたから、
メルボルンCも海外馬が中心になるでしょう。
――その海外馬の中で、どの馬が有力だと考えていますか。
ジョッシュ・ロッダー:イギリスのムンタハー(セ5、英・J.ゴスデン厩舎)ですね。前走はイギリスのイボアハンデでしたが、61キロを背負いながら出脚のスピードもあり、ペースが落ちても折り合えて、終いもしっかりと、
メルボルンCを勝つための要素をすべて示してくれました。昔は直行組は推せなかったのですが、最近は調教の技術も上がっているので問題ないでしょう。
あとは
マルメロ(牡5、英・H.モリソン厩舎)もオススメです。昨年の
コーフィールドCでは勝っていたのではないかと思えるほどの不利を受け、次走の
メルボルンCは疲れが出てしまい9着。今年は調教師もそれを踏まえて直行してきました。調教を見ましたが、状態が非常によく、仕上がっていると思います。
11月1日時点での地元ブックメーカーTABのムンタハーの単勝オッズは4番人気、マロメロは8番人気タイ。本番はマイケル・リンチ氏も穴で推奨していた
マルメロに注目したい。
(取材・文:大薮喬介)