先週行われた
京王杯2歳Sと並び、2歳王者決定戦「
朝日杯FS」への重要な
ステップレース。過去10年間で本レースと朝日杯を連勝した馬はいないが、2014年の4着馬
アルマワイオリが朝日杯で2着、2015年優勝馬
エアスピネルは朝日杯2着、2016年の2着馬
ボンセルヴィーソが朝日杯3着と近年はこのレースを
ステップに朝日杯で好走する馬も増えている。
過去10年で1番人気は2勝2着4回3着1回。1〜3番人気は6勝2着6回3着6回と堅く収まるケースが多い。2歳戦にしては珍しく逃げ馬不在のメンバー構成。スローペースからの瞬発力勝負になりそうだ。
キャリアの浅い馬同士の1戦で思わぬ伏兵の台頭も念頭に置いておかなければならない1戦だが良血◎
ドナウデルタに期待する。デビューからの2戦は若さあふれるものだったが、前走は雨、重馬場という条件下での35秒1〜47秒3という
ハイラップを3角手前から追いあげ、ゴール前では逃げ粘ろうという2着馬を力でねじ伏せた。父が
ロードカナロアで、母は
ジェンティルドンナの全姉で、自身も
関屋記念レコード勝ちなど重賞2勝の
ドナウブルー。小柄な牝馬だが、大きなフットワークで走りは力強い。良馬場でのパフォーマンスが楽しみだ。
デビュー戦で○
ダノンジャスティスがみせたパフォーマンスも出色。こちらは前半の半マイル49秒3というスローペースを中団外目で追走すると最後の直線は11秒3〜11秒2というラップを豪快に差しきった。父は欧州のマイル路線を席巻しながら8戦7勝(重賞6勝)、2014年に全欧
年度代表馬になったキングマンで、
母マンビアも仏重賞勝馬。スケールの大きな血統どおりの走りを見せた。
デビュー戦で、のちの新潟2歳優勝
ケイデンスコールをやぶり、2戦目の
中京2歳Sは好位追走から楽に抜け出して後続に3馬身。デビューから2戦2勝の▲
アドマイヤマーズも軽視はできない。この馬の機動力は大きな武器になりそうだ。
小倉2歳S2着△
アズマヘリテージ、小倉競馬場でレコードをたたき出した△
ヤマニンマヒアも押えておきたい。