12日に
大井競馬場の第11Rで行われた深秋賞(ダ1600m・16頭)は、中団で進めた
坂井英光騎手騎乗の5番人気
ノアブリジット(牝4、大井・
鷹見浩厩舎)が直線の叩き合いから抜け出し、2着
ヒロイックサーガ(セ5、大井・
上杉昌宏厩舎)に1馬身差をつけ優勝。勝ちタイムは重馬場で1:43.5。この勝利で
坂井英光騎手は
地方競馬通算2000勝を達成した。
坂井英光騎手は1975年4月11日生まれ、初騎乗日は1995年4月11日。現在は東京都騎手会所属。これまでに2007年の
ロジータ記念(
トキノミスオース)、2008年の
大井記念(
コウエイノホシ)、2011年の
船橋記念(
ジーエスライカー)などを制している。
【
坂井英光騎手の談話】
――2000勝達成のお気持ちは?
「そうですね、ホッとしましたし、嬉しいです。周りからも声を掛けてもらってましたので、意識というのもありました」
――レースは混戦でしたが、いかがでしたか?
「初めて騎乗した馬でしたが、返し馬から思った以上に良い感じがつかめていました。枠順も良かったですし、鷹見先生と打ち合わせていたとおりの競馬が出来ました。最後は馬が頑張ってくれました」
――改めてデビューから振り返って2000勝というのは?
「デビュー当時のことを思うと、2000勝というのはよく頑張ったかなと思います。まあ、7000とか勝ってる人もいますけど…(笑)。2000勝つまでに、沢山の人と馬とに出会えて、そういうことに対する感謝の思いが強いです」
――改めて、今後の目標は?
「デビュー当時から、数字にはこだわらず、依頼のあった馬に一生懸命、結果を出せるようにと思ってきました。ですから、目標は、次の一勝を目指すことです。一鞍一鞍を大事に乗っていきたいです。昔、いいときは沢山乗せてもらっていましたが、それに比べると最近は確かに減っています。でも、それにしたがって、一頭一頭の馬、人との関係に重みが感じられるようになりました。
ジョッキーですから、沢山勝ちたい気持ちは変わりませんが、だからこそ、今の自分は一鞍一鞍を大事にしたいという気持ちが強く、そこは昔とは違います。これからも、
大井競馬場、そして、
坂井英光の応援をよろしくお願いします」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)