今年の
ジャパンカップに出走する外国招待馬はわずか2頭。これは2006年と並んで過去最小タイとなる。ただし、その2006年はデットーリ騎手が乗る大物牝馬ウィジャボードが参戦して、3番人気で
ディープインパクトの3着と存在感を示した。外国招待馬が3着以内に入った例はこれ以来途絶えていて、近年では上位人気になるような強豪外国馬の出走も稀になった。
1.斤量の軽い馬が有利
過去10年で斤量57kgを背負った馬(=古馬牡馬)が4勝しているのに対して、斤量55kg以下(=3歳馬か古馬牝馬)が6勝。勝率・連対率で見ても、57kgが3.1%・7.6%であるのに対して、55kg以下が14.2%・23.8%と圧倒している。
2.近い時期にG1連対があるか
過去10年の勝ち馬のうち、9頭までは当年か前年秋のG1レースで連対実績があった。例外は、G1初挑戦だった2008年の
スクリーンヒーローのみ。G1での好走実績がなかったり、長い期間遠ざかっているような馬は割り引き。
3.前走は4着以内
前走の着順は敗れていても4着までというのが条件。過去10年の勝ち馬のうち9頭、2着馬の7頭、3着馬の7頭がこれに該当する。着差でいうと、前走で1秒以上負けていた馬が連対したケースは過去10年では皆無で、3着が2回あるだけだ。2015年の
ゴールドシップ(2番人気15着)、昨年の
ソウルスターリング(4番人気7着)など、実力馬でも順調さを欠く馬は割り引きが必要になる。
牝馬三冠を制した
アーモンドアイが、3歳にして
ジャパンカップに挑む。
オークスの勝ち時計2分23秒8は、同じく3歳で
ジャパンカップを制した三冠牝馬
ジェンティルドンナの2分23秒6に匹敵する。三冠の中で
オークスが一番着差が開いたように、ゆったり構えられる東京コースでは能力をフルに発揮できる。デビューからまだ6戦しただけで、秋2走目。さらなる上昇を期待できる。