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来年から『スーパー未勝利廃止』 “活性化”は成功するのか―

  • 2018年11月27日(火) 14時00分
 先日、JRAから3歳未勝利戦の編成について発表があった。秋季競馬における出走状況を改善するため、来年以降の秋季競馬に、3歳未勝利戦を組み込まないというものだ。要するに限定未勝利(俗に言われるスーパー未勝利)が廃止されることになった。

 毎週のようにメイン競走でG1が編成される秋季競馬。まさに競馬の醍醐味(だいごみ)を味わえるシーズンと言ってもいい。ただ、G1が盛り上がる一方で、ほかのレースは出走頭数が少なく、盛り上がりに欠けている。このことが、廃止の大きな要因となっている。

 11月18日終了時点で、ローカル開催を除いた平地の特別競走は154レースが行われた。そのうち出走頭数が10頭以下だったのは60レース。9月23日(阪神)、10月2日(阪神)、11月3日(東京)、11月10日(京都)に至っては、全ての特別競走が10頭以下だった。出走頭数と競馬の醍醐味(だいごみ)が比例するとは言わない。ただ、少ないよりは多い方が盛り上がる可能性は高いだろう。

 JRAの柏田秀治番組企画室長は「(廃止することによって)2歳競走をはじめとする他の競走の在籍頭数、在厩頭数の状況を改善し、秋競馬の競走内容の充実を図っていくことがひとつの狙いです」と説明する。

 要するに3歳未勝利戦が4回中山、4回阪神の秋開催まであることで、3歳未勝利馬の引退時期が延びることになる。厩舎の入厩頭数には限りがあるだけに、秋に3歳未勝利馬が馬房を使用することになると、ほかの馬が入厩も制限され、このことが他条件の出走頭数減少につながっているとみているのだ。

 ただ、3歳未勝利馬を軽く扱っているわけではない。これまで秋に行われていた全てのレースが夏までに編成され、3歳馬の勝ち上がり頭数はこれまでと変わらない。

 個人的に、この改革には賛成だ。スーパー未勝利が廃止されて残念だという声も聞くが、高額条件で実力が拮抗(きっこう)している馬がたくさん出走するレースの方が盛り上がる。予想をしていても楽しい。問題として、遅生まれの素質馬がデビューできずに終わってしまうことはあるが、これは地方競馬を経由してJRAに再転入するなど方法はある。

 当然、ひとつの策だけで秋季競馬の出走頭数問題が改善されるとは思わない。ただ、策を講じることが大事。来年の秋季競馬に注目したい。(デイリースポーツ・小林正明)

提供:デイリースポーツ

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