日本の平地競走で一番長い距離で行われるレース。1着賞金6200万円は他のGII戦よりワンランク上の扱いとなっており、活躍の場の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースになる。
1.重賞実績馬が有利
アルゼンチン共和国杯、
万葉S、
ダイヤモンドSなど、このカテゴリーのレースはハンデ戦が多いが、このレースは別定戦。他のレースでは斤量を背負わされてしまう重賞実績馬にとって走りやすい条件になっている。近年の勝ち馬は重賞実績馬ばかりで、数少ない例外が3連勝で挑んだ2015年の
アルバート。
2.
アルゼンチン共和国杯組強し
過去10年の勝ち馬のうち、前走で
アルゼンチン共和国杯を使っていた馬が延べ7頭。他に比べて断然と言える重要性を持っており、
アルゼンチン共和国杯組の取捨選択から馬券検討は始まる。
3.ベテランが存在感を示す
2012年は10歳馬
トウカイトリック、その前年には8歳馬の
マイネルキッツが優勝。一昨年も8歳の
ファタモルガーナが2着するなど、高齢馬の活躍が目立つ。このカテゴリーでは、加齢による能力減退に神経質になる必要はない。
4連覇を目指す
アルバートが中心。
アルゼンチン共和国杯を叩いて臨むローテーションはここ2年と同様で、ムーア騎手が乗れなくなっても替わりに確保したのがモレイラ騎手ならば心配は無用だろう。近年の好走馬を振り返っても、ステイヤーの7歳は高齢と考える必要はない。上がりが速すぎた前走の大敗は度外視していいだろう。