これからGI戦線に挑んでいこう、という
チャレンジャーのためのGIII戦。2012年に12月の阪神に移動してから、一昨年までは2週目に芝1800mで行われていたが、昨年からは開幕週の芝2000m戦になった。阪神芝2000mは
大阪杯が行われる舞台でもあるし、
宝塚記念とも条件が近い。翌年の大舞台を展望するようなスター候補の出現を期待したい。
1.若い馬が強い
時期変更以降の6年間で3歳馬が3勝して、4歳馬が1勝。2014年の勝ち馬
トーセンスターダムと昨年の勝ち馬
サトノクロニクルは、ここが古馬混合戦の初挑戦だった。距離が2000mに戻った昨年は、3歳馬が3頭出走して1・3・5着。若くて勢いのある挑戦者が通用しやすい傾向がある。
2.重賞以外からの
ステップは苦戦
同じく時期変更後の6年間で、前走が重賞以外だった馬の勝利は2013年の
アルキメデスだけ。一昨年キャピタルCから臨んだ
フルーキーは1番人気4着、2014年の
エイシンヒカリは
アイルランドTからの臨戦で1番人気9着、2012年は
リルダヴァルが
カシオペアSからの臨戦で1番人気15着。
3.
中日新聞杯との両睨みでメンバー分散
翌週に同じ距離でGIIIの
中日新聞杯が行われるため、メンバーが分散しやすい。あちらはハンデ戦でこちらは別定戦なので、実績上位馬はこちらを使うことが多くなる。昨年は上位人気5頭のうち4頭が1〜4着を占めた。
レイエンダは重賞初挑戦だった
セントライト記念で2着。レース展開を味方につけた勝ち馬に上手く乗られたという結果で、敗れてなお強しを印象づけた。芝2000mでは2戦2勝、両方とも完璧な内容だった。古馬初挑戦でも楽しみのほうが大きい。