約7カ月の海外武者修行から帰ってきた
野中悠太郎騎手(21)=美浦・根本=が、今週の
ステイヤーズSで帰国後初重賞に挑む。
10月末から先週終了時点でわずか1勝だが、特筆すべきは59鞍に騎乗して着順が人気を下回ったのは10回のみという点。「日本は8着まで賞金がありますから。少しでも上の着順を狙うのは最低限の心構えだと思っています」。厳しい環境で培ったハングリー精神が頼もしい。
騎乗するのは自厩舎の
ネイチャーレット。自身の重賞初騎乗だった16年
セントライト記念で、11番人気ながら4着に導いた相棒だ。「ここ数戦、ずっと状態はいい。3600メートルの中で、馬の気持ちに火をつけたい」と燃えている。
今週から始まる中山開催自体も心待ちにしていた。「東京と比べて、中山は小回りでごまかしが利く。これから(中山が得意な)田辺先輩に中山の乗り方を聞いてみようと思ってます」とニヤリだ。騎手の手腕が問われる長距離戦。“穴太郎”の異名を持つユー
タローがアッと言わせてくれるかもしれない。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ