中山競馬場の内回りコースを2周する、
JRA最長距離平地重賞。かつてはハンデ戦で行われていたこともあったが、現在は別定重量のGII。特殊な条件下で行われることもあって過去10年だけでも3勝の
アルバート、2勝3着1回の
デスペラード、1勝3着2回の
トウカイトリック、2着3回の
ファタモルガーナなど連続して好走するケースが多い。1〜3番人気馬は6勝2着4回3着6回とやや波乱傾向だ。
JRA史上初となる同一重賞4連覇を目指す
アルバートに敬意を表しつつ、本命は◎
アドマイヤエイカンだ。前走で準オープン級を勝ったばかりだが、2歳時には新馬、
札幌2歳ステークスを連勝した素質馬。骨折などによる長期休養から立ち直って再び重賞の舞台へと戻ってきた。スタミナと底力には定評がある
ハーツクライ産駒で、
母ペルヴィアンリリーは
エリザベス女王杯2着2回
フサイチエアデールの半妹。初めて経験する3600mの距離は不安よりも楽しみの方が大きい。
前述の○
アルバートが2番手。トップハンデ58.5kgを背負った
アルゼンチン共和国杯でも32秒7の末脚を繰り出して数字の上では健在振りを示したが、結果は10着。さすがに7歳になって全盛期のパフォーマンスは望めそうもない。
※同馬は右前肢ハ行のため、出走取消が発表されました。
一発の魅力は▲
ヴォージュか。逃げなくても競馬が出来るが、瞬発力には欠ける印象なので、早め先頭から後続の末脚が届かないところまで逃げ込みたい。器用さも兼ね備えているのでコーナーを8回まわるコースはあっている印象だ。
△
リッジマンは56kgの斤量がどうか。穴人気になるなら妙味は薄く、それなら一昨年の3着馬
モンドインテロ。
札幌日経オープンから2kg減の56kgなら見直したい。
オジュウチョウサンの全弟
コウキチョウサン、
アジュディミツオーの半弟
ララエクラテールのレースぶりにも注目だ。