「チャンピオンズC・G1」(2日、中京)
雲一つない青空の下、
ノンコノユメは30日、予定通りに美浦坂路で調整を行った。軽めの内容ながら、フットワークは軽快そのもの。4F67秒0-17秒2で、美浦トレセンでの最終調整を終えた。
JBCクラシック4着後は、トレセン外部の牧場へ短期間のリフレッシュ放牧に出された。帰厩後の調整過程も順調そのもので、加藤征師は「いい体をしているよ」と、納得の表情で好仕上がりをアピールする。
16年6月の
帝王賞2着後に去勢手術に踏み切り、低迷した時期もあった。それでも今年初戦の根岸SをJRAレコードに並ぶ好時計で快勝すると、勢いそのままに
フェブラリーSで待望のJRA・G1初制覇も決めた。
後方待機から直線勝負にかける競馬で、確実に強烈な末脚を繰り出して伸びてくる。トレーナーは「今回はある程度、流れも速くなると思う。極力、スタートで五分に出て、離されないようにコーナーに入りたい」。いつも通りの
スタイルを崩すつもりはない。
勝てば中央G1・2勝となり、最優秀ダート馬の座も見えてくる。種牡馬の道は閉ざされているが、箔(はく)を付けるためにも、ひたむきにG1タイトルを獲りに行く。
提供:デイリースポーツ