長く閉ざされたままになっていた扉をついにこじ開けた。1日の阪神最終12R。
クリストフ・ルメール騎手(39)=栗東・フリー=が1番人気の
アディラートを1着へと導き、03年(204勝)、04年(211勝)、05年(212勝)に
武豊が到達して以来、13年ぶり史上2人目となるJRA年間200勝を達成した。
「ついに、です。そして、すごくうれしいです。昨年は惜しかった(199勝)ので、私にとって200勝は今年一番の目標でした。応援していただいているファンの方々、それにサポートしてもらっている皆さんに感謝したいです」。夕闇迫る仁川のウイナーズサークルで、ルメールは改めて感謝の言葉を口にした。
だが、この数字は通過点でもある。次なる目標は05年のユタカ超えだ。「武さんのレコード(212勝)を超えたいです。まずは無事にレースに乗って、毎競走頑張らないと、と思っています」。残り約1カ月。全力プレーを誓う名手の背中を押すように、ファンから熱い声援が巻き起こった。
提供:デイリースポーツ