11月28日から12月1日まで、英国のニューマーケットで開催された「タタソールズ・ディセンバセール当歳
セッション」で、公開の市場で当歳牝馬についた価格としては今年の最高価格となる170万ギニー、日本円でおよそ2億6600万円という高値が飛び出した。
話題の若駒は、セール3日目に上場番号1010番として登場した、父
ガリレオ、母パーリングの牝馬だ。17年にG1ジェベルハタ(芝1800m)、G1タタソールズGC(芝10F110y)、G1
愛チャンピオンS(芝10F)という3つのG1を制したデコレイテッドナイトの全妹にあたり、伯父にチャンピオンホースにしてチャンピオンサイヤーのジャイアンツ
コーズウェイがいるという超良血馬である。
売り主は、デコレイテッドナイトも所有していたサレー・アル・ホメイジ氏とイマド・アル・サガー氏のパートナーシップで、購買したのはイマド・アル・サガー氏の代理人を務めた
ブルーダイヤモンドスタッドのトニー・ナーシス氏だった。すなわち、この当歳馬をパートナーシップではなく、どうしても単独で所有したかったアル・サガー氏が、公開の市場で同馬を
バイアウトしたわけである。
ちなみに、公の市場で当歳牡馬についた価格として今年の最高価格は、セレクトセールで
母リアアントニアの牡馬(
父ディープインパクト)についた2億9千万円で、この価格を超えることは出来なかった。
(文:合田直弘)