昨年から冬の開催に移動してきたハンデ重賞。それ以前は春の開催に組まれていて、暮れの中京ではGIIの
金鯱賞が行われていた。別定戦からハンデ戦に替わって、メンバーレベルの低下はやむを得ないが、同じ中京芝2000m戦ということで共通する部分も少なくない。
1.スローになりやすい
コース改装以降の中京芝2000mは、スローペースで流れる割合が大きくなった。ローカルの芝2000mとしては、早めにマクリが入る小倉や福島とは対極にあって、コースの性質は新潟外回りに近い。
2.距離短縮は割り引き
昨年は
エリザベス女王杯から臨んだ
マキシムドパリが4番人気で5着。前走でより長い距離に使われていた馬はすべて馬券圏内を外した。勝ったのは
メートルダールで、前走でマイルの
関屋記念を使われていたこともあって、この馬としては行きっぷりが良かった。
3.瞬発力勝負で軽ハンデ馬が狙い
昨年は57.5kgを背負っていた
ミッキーロケットを55kgの
メートルダールが差し切った。2013年には55kgの
サトノアポロ、2014年には54kgの
マーティンボロが勝っているように、斤量の軽い馬の活躍が目立つ。
ハクサンルドルフは
キャピタルSでは8着に終わったが、重賞並にメンバーが揃った一戦だったし、また今のこの馬にはマイルはやや忙しい印象もあった。春には
エプソムCで2着した実績があり、ハンデ重賞なら勝ち負けできる能力を持っている。左回りの長い直線はベスト条件で、距離延長で追走が楽になれば上位食い込みが期待できる。