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【中日新聞杯】ハクサンルドルフ担当助手が最後の大仕事「ツルマルツヨシのように重賞を」

  • 2018年12月06日(木) 20時35分
 わたしは引退馬については取材だけでなく実際に支援する側の仕事もしています。具体的には、ツルマルツヨシの担当助手だった中西さんの依頼もあって、1999年の朝日CCと京都大賞典を勝った「ツルマルツヨシの会」というツヨシの余生の面倒をみる組織のお手伝いをしています。

 わたしが中西さんと知り合ったのは、中西さんがまだ二分厩舎にいる頃ですからかなり大昔になります。のちに西園厩舎でお仕事をされていく中でフィールドルージュなども担当されていました。そんな中西さんが今月で調教助手を定年のために退職されます。

「仕事が終わって年が明けたら、しばらくはのんびりしながら引退馬の世話をしている牧場を手伝ったりしようと思っています。ツヨシにも、もっと会いにいけるしね」(中西さん)

 そう、実はこの「ツルマルツヨシの会」の会長は中西さん自身なのです。ツルマツルヨシは引退後はしばらく京都競馬場で誘導馬をしていたのですが、諸般の事情により誰かが余生の面倒をみなければならなくなりました。そのときに手を挙げたのが中西さんで、本当にいろいろとご苦労されて会の設立に至ったのでありました。

 1995年生まれのツヨシはもう23歳。実はごく最近、疝痛を起こしたのですが、心配した中西さんは栗東から日帰りで預託先である宮崎の吉野牧場まで様子を見に行っています。

「もう、心配で心配で。最近は寒暖の差が激しかったので体力が消耗したようでした」(中西さん)

 幸いツヨシの病状は回復し、もう元気になったと言っていい状態です。中西さんが退職されたら、そんなツヨシの傍に居やすくなるでしょう。とはいえ、やっぱりベテランの腕利き助手さんがまたひとりトレセンからいなくなるのは寂しいです。

 今週の中日新聞杯では現在中西さんが担当しているハクサンルドルフが出走します。

「これが私の厩務員生活で最後の重賞挑戦となります。追い切りは今回騎乗する康太(藤岡騎手)がつけてくれましたが、いい感触を持ってくれたようです。ツルマルツヨシのように重賞を獲りたいですね。頑張ってきます」と中西さん。

 今後ヘルパーなどをされるかもしれませんが、ひとまず区切りの重賞挑戦となりますね。人馬ともに頑張ってきてください!

 そして、西園調教師も「左回りもだけれど2000というのがいいね。そして康太がこの馬に対していいイメージで乗ってくれている。康太なら持ち味を生かしてくれると思うよ」と、とても好感触でしたよ。期待しています!

(取材・文:花岡貴子)

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