2018年の香港国際競走4レースで、最も堅い本命といわれているのが、
香港マイルに出走する
ビューティージェネレーション(セン6)である。このレースのディフェンディングチャンピオンで、このレース以外にもGI
チャンピオンズマイル(芝1600m)、GIクイーンズシルヴァージュビリーC(芝1400m)と2つのGIを制した同馬は、昨シーズンの香港
年度代表馬の座に輝いている。
今季もここまで重賞3連勝中と絶好調で、地元の前哨戦GIIジョッキークラブマイル(芝1600m)を3馬身差で制した際にはトラックレコードを樹立。保有するレイティング126というのは現時点で世界ランキング第6位という、図抜けた実績を誇る同馬を止める馬は現れないだろうというのが、大方の見るところである。
対する日本陣営は3頭出しで、しかも3頭すべてが
タイトルホルダーという豪華な布陣で臨む。昨年の
マイルCS(芝1600m)勝ち馬で、連覇を狙った今年は僅差の2着惜敗だった
ペルシアンナイト(牡4)と、6月の
安田記念(芝1600m)勝ち馬で、春秋マイルGI連覇を狙った前走の
マイルCSは道中で大きな不利があって敗れた
モズアスコット(牡4)は、現在の日本のマイラー陣のなかでも選りすぐりの精鋭たちだ。
そして、GI
ドバイターフ(芝1800m)で2年連続連対と、アウェイで抜群の強さを発揮する
ヴィブロス(牝5)が、現役最後の一戦にアウェイのここを選択した。馬主の佐々木主浩氏が感涙にむせぶような、圧巻のラストランを見せてくれることを期待したい。
(文=合田直弘)