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ヴィブロス(
香港マイル2着)
互角のスタートも道中はやや位置取りを下げて9番手あたりを追走。直線では勝ち馬が抜け出したあと、横一杯に広がっての2着争いを制した。勝った
ビューティージェネレーションからは3馬身差。
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友道康夫調教師
「仕上がりはよくて、海外が合っているのか、好きなのか、ドバイと同様すごく落ち着いていました。久々の1600で、ちょっと後ろめのポジションになったんですけど、1800、2000を使うよりも折り合いがついていい感じで追走できたと思います。4コーナーを回るときは一瞬、いいかなと思ったんですけど、やっぱり勝ち馬が強かったです。レース後も、これだけ走っても疲れがなくて、無事に帰ってきました。負けはしましたけど、この馬なりにがんばってくれたと思います」
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ペルシアンナイト(
香港マイル5着)
スタートは互角に出たものの、ダッシュがつかず中団のうしろまで下げて11番手あたりを追走。直線を向いて大外から
ヴィブロスと馬体を併せるように伸びてはいたものの、最後には伸びを欠いて5着。勝ち馬からは4馬身差。
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池江泰寿調教師
「馬場入りでちょっとぼーっとしていて、もう少し気合が乗ってほしいなとは思っていました。最近はスタートも出てくれていたので気にはしてなかったんですけど、今回はちょっと遅かったですね。道中はいつものポジションだったんですけど、それほどペースも上がらず、
ビューティージェネレーションが楽だったので、このままやられるなと思って見ていました。最後はこの馬らしいところを見せてくれると思ったんですが、本来なら
トップギアに入るところで入らなかったですね。
前走が直線でほかの馬に寄られて、ブレーキをかけるほどでもなかったんですけど、躊躇していたので、そういうトラウマがあったのか、前走と今回は
トップギアに入れることができずにレースが終わってしまいました」
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モズアスコット(
香港マイル7着)
スタートで出負けして後方2番手からの追走。直線を向いて
ヴィブロスの内で伸びかけたものの、最後は弾けることなく7着。勝ち馬からは5馬身1/4差。
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矢作芳人調教師
「ジョッキーは、ゲートを出たところから反応が悪かったということでした。直線も、悪いところ悪いところへと行ってしまって、ツキもなかったけど、ほんとにいいときの走りではなかったかな。前回(
マイルチャンピオンシップ13着)精神的にきついレースだったので、そのダメージはあったのかなと思います。こちらに来て状態を上げるというのもなかなか難しいとことで、なんとか平行線に保てているとは思っていたし、今日の落ち着きとか、すべての面でも悪くないと思っていたし、パドックなんかはすごくよかったし、フィジカルな面では悪いところはありませんでした。前走の影響でメンタル面だったかなと思います。このあとはゆっくり休ませて立て直したいと思います」
(取材・文:斎藤修)