「有馬記念・Ｇ１」（２３日、中山）

　１６年４月の中山グランドジャンプを皮切りに、Ｊ・Ｇ１・５勝を含む破竹の９連勝を達成したオジュウチョウサン。障害界におけるトップホースとなったが、有馬出走を見据えて今夏に平地へ転向。条件戦を勝ち上がって連勝を１１に伸ばし、ファン投票３位でグランプリ出走を確定させた。

　ファンの後押しを背に行われた１週前リハは１２日、石神（レースは武豊）を背に、美浦Ｗでユキノエルドール（４歳障害未勝利）と併せ馬。坂下までピッタリ僚馬の後ろにつけていたが、直線で僚馬をズバッと差し切り、４馬身もの先着を決めた。

　５Ｆ６９秒３-３８秒５-１２秒１に、鞍上は「１００％に近い仕上がり。今までより相手はグッと強くなりますが、奇跡を起こしてくれそうな雰囲気」と胸を張る。和田郎師も「道中もやる気があって抑えていたくらい。思っていた調教ができました」と納得の表情だ。史上類を見ない挑戦に向けて、着々と準備は整いつつある。

提供：デイリースポーツ