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アドマイヤジャスタなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年12月13日(木) 15時00分
 今週は全国的にも11日が極寒だったが、栗東トレセンの調教開始前の気温表示は-0℃。かなり冷え込んだが、翌日12日の調教開始時は8℃とかなりの差があった。そして、13日の調教開始時は3℃。気温の上下に体調を整えていくことが難しい時季かも知れない。

 天候に関しては、11日の午後から雨。その量は結構多かったが、翌日にウッドチップ馬場へ与えた影響はさほど大きくなかったように思う。12日の夜も雨が降っているが、これも13日への影響は少ない。

【坂路/4F51.9秒】
 12月12日。一番時計は50.3秒が3頭。これら以外にも4F50秒台が3頭もおり、時計の出方としては、むしろ雨が降って走りやすくなったとも考えられる。ただ、それは朝一番の開門直後やハローが終了した直後。踏み荒らされてくると、それなりに時計を要するという状態ではあった。

 時間帯を考慮すると、1回目のハロー直前に追い切ったメイショウナガマサ(栗東・南井克巳厩舎)。4F50.3秒の一番時計タイは他の50秒台の中で最も価値ある数字。近走成績から全く人気にはならないだろうが、追い切り通りに動くことができれば、実戦でも面白いはず。

 12月13日。一番時計は4F51.8秒のジュールポレール(栗東・西園正都厩舎)。数字的には前日よりもかなり遅い一番時計だが、冒頭にも記したように、馬場状態としてはあまり変わりない。それよりも追い切り頭数が少なかったことが、落ち着いた一番時計になった要因だろう。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。先週同様、12日も13日も時計の出やすい馬場。よって今週も先週と同じ『-0.2秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.0秒】
 12日。先週のCWコースは基準時計より少し速い馬場差だったが、今週の時計の出方もそれとさほど変わりない。ただ、6Fから5F区間でのラップを遅めにすれば、終いまでしっかり伸びるし、ここを速めに入ってしまうと最後は止まり気味になるといった印象を受けた。

 そんな馬場状態でテンから飛ばしていって、この日の6Fの一番時計をマークしたアップトゥデイト(栗東・佐々木晶三厩舎)。障害練習の後、2コーナーから入場したが、走り出すと、すでに鞍上が抑え切れない感じ。6Fから5Fを13.3秒で入るとぐんぐん加速していき、3コーナーから4コーナーを回ってくる。

 ゴール前はさすがに一杯だったが、時計は6F77.5〜5F64.2〜4F51.4〜3F38.9〜1F13.3秒。スピードに乗れば、どこまでもそれを持続できるタイプだけにこの動きは納得。暮れの大一番、中山大障害(12月22日・中山芝4100m)に向けて、状態は文句ない。

 13日。馬場状態としては前日とほぼ同じ。先週に引き続き、ここで追い切り情報をお伝えしたいのが、ホープフルS(12月28日・中山芝2000m)の出走を予定しているアドマイヤジャスタ(栗東・須貝尚介厩舎)。

 今週も併せ馬で先行していたが、追いかけてくる相手をじっと待つ余裕がある走り。相手が詰めてくれば、それを抜かせまいと伸びて、やっぱり先着でのゴール。時計は6F83.0〜5F67.1〜4F51.9〜3F37.7〜1F12.1秒と数字的には標準だが、安定感のある走りは本当に素晴らしい。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。馬場の印象としては、先週とほぼ変わりない。よって、馬場差は『-0.5秒』で12日、13日とも記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は11日夜に雨が降ったということもあり、30頭以上の追い切りが行われた。よって、調教時間後半になるとかなり芝生の掘れた箇所が目立つ馬場状態ではあった。ただ、馬場差としてはある程度の時計が出ているので、12日、13日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場も追い切り頭数は多い。水曜と木曜で合計50頭近くが追い切っているが、すごく速い時計が出ているわけではなく、ごく標準的な馬場。今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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