「
有馬記念・G1」(23日、中山)
真冬らしく雲一つない青空の下、筋骨隆々の馬体を誇る
ブラストワンピースが21日、軽快に美浦坂路を駆け上がった。
アーモンドアイ、
ルヴァンスレーヴを筆頭格にハイレベルと言われる3歳世代から、唯一の
チャレンジャー。馬場入り前はおとなしかったが、動きだせば迫力満点だ。
時計は4F65秒9-15秒1。動きを見守った大竹師は「いつもより2、3秒時計が速い。スピードを感じさせない走りをするということは、それだけトモが入っているということなんでしょう」と想像以上の動きを素直に喜んだ。
ダービーは2番人気、
菊花賞は1番人気に推されながら5、4着。誰もがその実力を認めているが、実績はG3が2勝とまだ追いついていない。前走の
菊花賞にトレーナーは「3000メートルが長いとは思っていない。最後も脚色は鈍っていないから。後半で一気にペースが上がって、大外を回る展開では」と不向きな流れだったことを今でも悔しがる。
しかし、年末の大舞台で再びチャンスが巡ってきた。古馬の牡馬に対して2キロ軽い斤量、枠順抽選では4枠8番の好枠を獲得。「今の時期の2キロ差は大きいし、ありがたい。この枠なら(作戦を)悩まなくていいところ」。今度こそ厩舎待望のG1タイトルをつかみ、2019年の主役の座に躍り出る。
提供:デイリースポーツ