「
有馬記念・G1」(23日、中山)
3番人気の3歳馬
ブラストワンピースが力強く抜け出してV。多彩なメンバーがそろった
グランプリを制し、待望のG1初制覇を飾った。鞍上の池添は単独トップとなる有馬4勝目。大竹師はうれしいG1初制覇となった。2着に1番人気
レイデオロが入り、3着が9番人気の
シュヴァルグラン。
武豊騎乗で話題を集めた、“障害の絶対王者”
オジュウチョウサンの果敢な挑戦は9着に終わった。
待ちに待ったG1初制覇だ。開業10年目の
大竹正博調教師(48)=美浦=にとって、今回が23回目のG1挑戦。これまでG2・3勝、G3・6勝、G1では15年
オークスの2着(
ルージュバック)が最高だったが、念願の
ビッグタイトルに手が届いた。「ようやく大きなハードルを越えられた。表彰台では見たことのない景色を見ることができてうれしかったです」と勝利の味をかみしめた。
「競馬の縁を感じますね」。今回は平成最後の
有馬記念。大竹師は平成最初の
有馬記念覇者
イナリワンが所属した、鈴木清厩舎で競馬人としてのキャリアをスタートした。さらに、父の大崎昭一元騎手のG1初制覇も67年
有馬記念(
カブトシロー)。「初めてのG1が父と一緒になるとは」と感慨深げにうなずく。
大崎元騎手は79年にも
グリーングラスで勝利を挙げている。「父がケガから復帰した時のこと。中野先生(隆良調教師)から騎乗依頼を受け、うれしそうだったことを覚えています」と笑顔で当時を振り返った。
提供:デイリースポーツ