GI(JpnI)馬9頭を含め、出走した16頭全馬が重賞ウィナーという豪華メンバーが集結した。1番人気は昨年の
JRAダートGIを連勝した
ゴールドドリームで、単勝オッズ2.1倍の圧倒的な支持を得ていた。
先行争いからハナに立ったのは
ニシケンモノノフ。直後に
ケイティブレイブと
テイエムジンソク、さらに
ノボバカラと
ララベルが続き、5頭の先行集団となった。
ゴールドドリームと
ノンコノユメは後方を進む。1000m通過58.3秒のハイペースで、先行集団は後続を離して4コーナーへ。直線に入り勢いがなくなった先行勢に、後続が襲い掛かる。残り300mで中団まで位置を上げていた
ゴールドドリームが、馬場の真ん中から抜け出すと、内の
インカンテーションがそれを追いかけ、さらに外から
ノンコノユメが猛追。最後は3頭による追い比べから、
ノンコノユメがクビ差先着し、2着に
ゴールドドリーム、さらにクビ差の3着に
インカンテーションが入った。勝ちタイムは1:36.0(良)。
前走からコンビを組んだ
内田博幸騎手は「有力馬の後ろにつけられて、外枠の馬に被されることなく良いタイミングで追い出せたのが勝因ですね。悔しいレースが続いている時、厩舎の皆さんが工夫しているのを知っていたので、『頑張っていれば出来る』ことを示せて嬉しいですし、それに応えてくれた
ノンコノユメに感謝しています」とレース後に語った。
3歳時は重賞3連勝を果たしながら、2年以上も勝ち星から遠ざかっていた。その間、去勢手術や休養などを経て、前走の
根岸Sでレコード勝ちして復活の兆しを見せる。そして迎えた大一番は、ハイペースによる差し決着という展開も味方し、GI(JpnI)は
ジャパンダートダービー以来、
JRAのGIは初制覇となった。
1着
ノンコノユメ 4人気
2着
ゴールドドリーム 1人気
3着
インカンテーション 6人気