1番人気は無傷の4連勝でここへ駒を進めた
ラッキーライラック。単勝オッズ1.8倍の圧倒的な支持を受けた。2番人気は同3.9倍の
アーモンドアイ。3カ月ぶりの実戦となったが、ここまでの3戦すべてでメンバー最速の上がりを叩き出していた。そして3番人気は同7.4倍の
リリーノーブルが続いた。
最内枠の
ラッキーライラックは好スタートを決めたが、外の馬を行かせて4番手で流れに乗る。ハナに立ったのは
コーディエライトで、
リリーノーブルは中団の外、
アーモンドアイは後方から。淡々とした流れは800m通過46.6秒、4コーナーではほぼ一団となって直線へ。
直線入口で先頭に立ったのは
ツヅミモンだったが、その外に持ち出された
ラッキーライラックが満を持して追い出し、残り200mで捕らえる。あとは後続を突き放すだけというところで、大外から襲い掛かったのが
アーモンドアイだった。並ぶ間もなく
ラッキーライラックを交わすと1馬身3/4差をつけてゴール板を駆け抜けた。3着は直線でしぶとく伸びて
ラッキーライラックに半馬身差まで迫った
リリーノーブル。勝ちタイムは1:33.1(良)。これは牝馬3冠を達成した
アパパネが2010年に記録したタイムを0.2秒上回るレコードだった。
「
ラッキーライラックは強いが、自分も自信はあった。後ろからだったので前の馬だけを見ていたし、直線では自分から走り出してくれた。瞬発力は
アンビリーバブルでした」と、鞍上の
C.ルメール騎手も末脚には驚いた様子。事実、メンバー最速の上がり3F33.2秒は、2位より1秒も速く、次元の違う脚を披露していたのである。
ルメール騎手は「トリ
プルクラウンを考えてもいいでしょう」ともコメント。史上5頭目の牝馬三冠へ期待が高まった。
ロードカナロア産駒にとってもGI初制覇。2歳戦から注目されていたが、初年度産駒が早速クラシック制し、さらに名を上げることとなった。
1着
アーモンドアイ 2人気
2着
ラッキーライラック 1人気
3着
リリーノーブル 3人気