1番人気は一昨年と昨年の覇者で、2年連続で
JRA最優秀障害馬に選出された絶対王者・
オジュウチョウサン。2番人気は、残り7戦での引退を表明している林満明騎手騎乗の
アップトゥデイトだった。
ゲートが開くと、昨年に続き
アップトゥデイトが先頭に立った。
オジュウチョウサンは
アップトゥデイトを見ながら2番手を進む。昨年は大逃げを打った
アップトゥデイトだが、今年は
マイネルクロップが競り合う展開。それでも
アップトゥデイトは譲らず、先頭で次々と障害を越えていく。最後の向正面では差を広げにかかったが、
オジュウチョウサンがついていき4コーナー手前で先頭が入れ替わる。そこからあとは
オジュウチョウサンの一人舞台、ぐんぐん差を広げると2.4秒の大差をつける圧勝だった。そして、勝ちタイムの4:43.0(良)は、コースレコードを3.6秒も上回った。
コンビを組む
石神深一騎手は「強いの一言です。いつも人気になるので緊張することもなく、自然体で臨めた。外からふたをされそうだったので、早めに動いて行った。道中ロスなく飛越しているので、それが最後の伸びにつながっていると思う。この後も何十勝もしたいです」と語った。2着の林満明騎手に「かなわない。化け物だ」と言わしめるほどの強さで、王者の貫禄を見せ3連覇を達成した。また、このJGI5 勝目で障害競走の獲得賞金を5億3265万3000円とし、
ゴーカイを抜いて歴代1位に。
この後、
オジュウチョウサンは平地競走への挑戦を発表。
有馬記念へ駒を進め、今年最も注目された馬の1頭となった。
1着
オジュウチョウサン 1人気
2着
アップトゥデイト 2人気
3着
ニホンピロバロン 3人気